カイジ
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「カイジ」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「かいじ」をご覧ください。

カイジ
ジャンル青年漫画ギャンブル漫画
漫画:賭博黙示録カイジ
作者福本伸行
出版社講談社
掲載誌週刊ヤングマガジン
レーベルヤンマガKC
発表号1996年11号 - 1999年36号
巻数全13巻
話数全158話
漫画:賭博破戒録カイジ
作者福本伸行
出版社講談社
掲載誌週刊ヤングマガジン
レーベルヤンマガKC
発表号2000年22号 - 2004年9号
巻数全13巻
話数全134話
漫画:賭博堕天録カイジ
作者福本伸行
出版社講談社
掲載誌週刊ヤングマガジン
レーベルヤンマガKC
発表号2004年28号 - 2008年8号
巻数全13巻
話数全131話
漫画:賭博堕天録カイジ 和也編
作者福本伸行
出版社講談社
掲載誌週刊ヤングマガジン
レーベルヤンマガKC
発表号2009年27号 - 2012年11号
発表期間2009年6月1日 - 2012年2月13日
巻数全10巻
話数全100話
漫画:賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編
作者福本伸行
出版社講談社
掲載誌週刊ヤングマガジン
レーベルヤンマガKC
発表号2013年22・23合併号 - 2017年38号
発表期間2013年4月27日 - 2017年8月21日
巻数全16巻
話数全155話
漫画:賭博堕天録カイジ 24億脱出編
作者福本伸行
出版社講談社
掲載誌週刊ヤングマガジン
レーベルヤンマガKCスペシャル
発表号2017年39号 -
発表期間2017年8月28日 -
巻数既刊26巻(2023年12月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『賭博黙示録カイジ』(とばくもくしろくカイジ)は、福本伸行による日本漫画。『週刊ヤングマガジン』(講談社)で1996年から連載された。

続編として『賭博破戒録カイジ』(とばくはかいろくカイジ)、『賭博堕天録カイジ』(とばくだてんろくカイジ)、『賭博堕天録カイジ 和也編』、『賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編』が同誌に連載され、2017年からは『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』と題して3勤1休のペースで連載している。なお、同誌目次では全シリーズ一貫して『カイジ』となっている。

2019年6月時点でコミックスのシリーズ累計発行部数は2100万部を突破している[1]

本項では直接ストーリーが繋がっている続編であり、「賭博黙示録」と合わせて『カイジ』という一つの作品を構成している計6編、そしてこれらを原典として製作された複数の別メディア作品(アニメ・ゲーム・パチスロ機・実写映画)についても解説する。
概要

まともに働かず、自堕落な日々を過ごしていた主人公・伊藤開司(通称カイジ)が、友人の保証人となって多額の負債を抱えたことをきっかけに、様々なギャンブルに挑んでいく青年漫画。命を賭けた極限の勝負の中での人間の思考、生き様が描かれており、作品独自のギャンブルと、「ざわ‥ざわ‥」の擬音やモブキャラの「黒服」などの福本作品独自の表現が特徴である。

元々は前後編の読み切りの予定だったが、福本がヤングマガジン編集部に限定ジャンケンのプロットを話したところで連載が決まり[2][出典無効]、その後、福本の最大のヒット作品になった。本作の大ヒットにより、それまで麻雀漫画家というイメージの強かった福本の名は一般にも大きく知られるようになった。

映像作品ではテレビアニメが『逆境無頼カイジ』のタイトルで日本テレビで制作され、2007年10月に第1シーズンが、2011年4月から第2シーズンが放送された。また、2009年10月には『カイジ 人生逆転ゲーム』のタイトルで実写映画化もされた。映画は2011年11月に『カイジ2 人生奪回ゲーム』のタイトルでシリーズ2作目が公開(いずれも日本テレビ製作・東宝配給)。2020年1月には映画オリジナルストーリーとなるシリーズ3作目かつ完結編となる『カイジ ファイナルゲーム』が公開。2018年には中国でも『動物世界』のタイトルで映画化され、日本でも『カイジ 動物世界』の邦題で翌2019年に公開された。

第22回(1998年度)講談社漫画賞一般部門を受賞。アニメについては「#テレビアニメ」を、映画については「#映画」を参照
あらすじ
第1章「希望の船」収録:『賭博黙示録カイジ』

1996年2月。上京後、定職にも就かず自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日、金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知らされる。遠藤に誘われるままカイジは1か月後、借金が帳消しになるチャンスを与えるという、フランス語で「希望」の名を冠すギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。

そこで行われるのは、カード12枚を使った「限定ジャンケン」。大手金融業者の「帝愛グループ」が裏で取り仕切るそのギャンブルは、うまく勝てば帝愛からの借金は帳消しとなるが、負ければ命の保障は無いというものだった。カイジは幾度となく煮え湯を飲まされながらも、土壇場での閃きと思考を駆使して、生き残りを賭けた勝負に身を投じる。
第2章「絶望の城」収録:『賭博黙示録カイジ』

エスポワールから辛くも生還したカイジだったが、それまでの借金385万円は帳消しとなるものの、船内で新たに600万円以上もの借金を作ることとなった。4か月後、アルバイト生活に戻っていたカイジの前に、再び遠藤が現れ、新たなギャンブルを持ちかける。今度こそ勝つと決意したカイジは会場である「スターサイドホテル」へと向かい、決死の勝負「鉄骨渡り」に挑む。

多くの人間が転落死していく中、2度の鉄骨渡りをカイジは唯一成し遂げるが、途中でギブアップを要請したことを(結局受け入れられなかったにもかかわらず)、揚げ足を取るような形で主催者側に後から指摘され、賞金を得る権利を剥奪される。激昂するカイジの前に主催者である帝愛グループの会長・兵藤が現れ、「もう一度チャンスをやろう」と、これまでのギャンブルを仕切っていた大幹部・利根川と「Eカード」で対決することになる。

カイジは極限の死闘を制すが、帝愛グループの最高幹部でありながらも、兵藤会長から簡単に切り捨てられた利根川の姿を見て、真に倒すべき存在は兵藤会長であることを痛感させられる。カイジは自身と、鉄骨渡りで死んでいった仲間達の無念を晴らすため、自ら兵藤に「ティッシュ箱くじ引き」を挑み宣戦布告する。
第3章「欲望の沼」収録:『賭博破戒録カイジ』

スターサイドホテルの勝負で兵藤に敗れ、さらに借金を約1000万円に増やすことになり、逃亡生活を送っていたカイジは遠藤に再びギャンブルを紹介するよう依頼する。しかし規定によりギャンブルは紹介されず、逆に拉致されたカイジは帝愛グループの地下施設で強制労働をさせられることになった。カイジは一日外出券を得るために金を貯めようとするが、所属するE班の班長・大槻の巧みな篭絡により金を使い果たす。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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