この項目では、昆虫について説明しています。愛称「カイコ」のサッカー選手については「アイルトン・グラシリアーノ・ドス・サントス」をご覧ください。
カイコ
成虫 幼虫
分類
カイコ(蚕、学名:Bombyx mori)はチョウ目(鱗翅目)カイコガ科に属するガの一種。和名はカイコガとされる場合もカイコとされる場合もある。カイコガと呼ばれる場合も、幼虫はカイコと呼ばれることが多い。幼虫はクワ(桑)の葉を食べて育ち、糸を分泌して繭をつくりその中で蛹に変態する。この糸を人間が繊維素材として利用したものが絹である。 カイコは絹の生産(養蚕)のためにクワコを家畜化した昆虫であり、野生動物としては生息しない。そのため家蚕(かさん)とも呼ばれる。また野生回帰能力を完全に失った唯一の家畜化動物として知られ、人間による管理なしでは生きることができない[1]。カイコを野外のクワにとまらせても、餌のクワの葉を探さないまま餓死したり、体色
家畜化された昆虫
他に家畜化されている昆虫としては、セイヨウミツバチ(養蜂)、コオロギ(食用)、ナミテントウ(天敵製剤)などがある。 20世紀の調査では、カイコを意味する方言(地方名)には主に次のような例があった[3]。
地方名
あみぶくろ - 奈良県十津川村
あとと - 福島県会津地方
いちとい - 滋賀県(「第一眠」をも意味する)
いとぅむし(糸虫) - 沖縄県首里方言
ぼぼさま(幼虫): 新潟県東頸城地方
うすま - 新潟県越後地方
おさなもの - 京都府、兵庫県丹波地方
おしなもんさま - 富山県
おしろさま、おしらさま(御白様) - 静岡県駿河地方
おしろさん(御白様) - 山梨県
おぼこ、おぼこさま - 山梨県南巨摩郡
きんこ - 陸奥国
くわご、くわこ(桑子) - 熊本県、大分県
けごじょ(毛蚕じょ) - 鹿児島県、宮崎県
こごじょ、こごじょさま - 富山県
こもぜ - 京都府与謝郡