カイウサギ
ペットのカイウサギ
分類
カイウサギ(飼兎)は、ウサギの1種アナウサギ(Oryctolagus cuniculus)を原種とする家畜である。ペットとして家庭で飼育するものはイエウサギ(家兎)とも呼ぶ。
毛用、肉用、実験用動物やペットとして利用されている。 代表的な品種を紹介する。 一覧はウサギの品種一覧を参照。
品種
ネザーランド・ドワーフ
ネザーランド・ドワーフ20世紀前半、オランダで小型のポーリッシュ種(体重: 0.45?0.91 kg)と小型の野生種アナウサギなどで交配された品種。短毛で小型のウサギ。人にあまり馴れない個体と友好的な個体がある。ほかの品種より小さいが、すべてのウサギと同様にとても活発で、運動したり動き回ったりするのに十分なスペースと広さを必要とする。ドワーフ (dwarf) とは、オランダの「小型種(ドワーフ)」を意味する。一般的には「ピーターラビットのモデル」として販売されたりもするが、事実は、絵本の作者ポター(1866年 - 1943年)の死後、1948年英国に初めて輸入された品種である。生態モデルはポターが家で飼っていたペットのアナウサギがモデル。また、ペットショップ等で「ネザーランド」「ピーターラビット」等の品種として売られているウサギは、ほとんどがこのネザーランド・ドワーフの雑種である。
ロップイヤー
主な品種:ホーランド・ロップ(別名: ミニ・ロップ)、アメリカン・ファジー・ロップ、イングリッシュ・ロップ
ドワーフ・ホト
ドワーフホト目の周りに特徴のあるアイラインを持つ小型のウサギ。体重は 0.91?1.36 kg。原産国ドイツ。ドワーフホトの原種 en:Blanc de Hotot は、中型で同様の黒いアイラインがある。1900年初期フランスで、食肉・毛皮用に品種改良された。ドイツのブリーダーが、Blanc de Hototとネザーランドドワーフ等を交配し小型化させ品種改良した。1984年、米国ラビットブリーダーズ協会 (ARBA) によりドワーフホトの黒いアイラインの品種は認定された。2006年、アイラインがチョコレート色のドワーフホトがARBAで認定される。性格など、ネザーランドドワーフにちかい。近年の品種である。
レッキス
ミニレッキス短毛種だが毛の密度が濃く、ベルベットのような毛質で、毛皮用にも使用される中型のウサギ。体重は 2.7?4.5 kg。1919年、フランス原産。ウサギの中で、最も賢い品種と言われ[1]、性格は穏やかで人に懐きやすく、人間とも一緒に遊ぶ。
ミニレッキス
20世紀前半、最初にヨーロッパでレッキスとネザーランド・ドワーフを交配し小型に品種改良された。その後、アメリカに輸入され、品種改良。体重は 1.4?1.8 kg。レッキスより活発だが、その他の性格・気質などは類似する。色々な毛色の品種が存在する[2]。
アンゴラ
主な品種:イングリッシュ・アンゴラ、フレンチ・アンゴラ、サテン・アンゴラ、ジャイアント・アンゴライングリッシュ・アンゴラ原種はアンカラ地方(現トルコ)のウサギ。