カイアシ類
海産のカイアシ類カラヌス目の一種
分類
カイアシ類(カイアシるい、橈脚類)は、節足動物門六幼生綱カイアシ亜綱Copepodaに属する甲殻類の総称。現在[いつ?]10目約15,000種が報告されている。ケンミジンコまたは、学名のカタカナ読みでコペポーダとも呼ばれる。多くは浮遊生物として生活する微小な甲殻類であるが、底生性、寄生性なども存在する。海洋生態系においては食物連鎖上、重要な位置付けである。 カイアシ(橈脚)類は、カイアシ亜綱に属する甲殻類である。学名の「Copepoda(コペポーダ)」はギリシャ語での、船のオール(橈)を意味する「kope」と、脚を意味する「pous」から因んでいる[2]。カイアシ類の別名「ケンミジンコ(剣微塵子)」はオイトナ亜目の一部とエルガシルス亜目を除く、キクロプス目に分類される種のことを指すことが多い。胴体を剣の刃、第1触角を鍔に見立てた名称である。なお、「ケンミジンコ」は一般名であり、学術的にはあまり使わない呼び名である。カラヌス目は「ヒゲナガケンミジンコ」と呼ばれるが、「ケンミジンコ」との混合を避けるため「ヒゲミジンコ」と称する場合がある[3]。 大部分は浮遊生活(プランクトン)をしている。他に底生性、間隙性[4]、寄生性[5]もある。一部では地下水性[6][7]や半陸上性
概要
海洋において、プランクトンネットで採集される動物プランクトンで、カイアシ類が数、量ともに最大の割合を占めることが多い。魚やクラゲなどの肉食性動物の餌としてきわめて重要である。藻類による光合成で生産されたエネルギーを魚など高次の捕食者へ受け渡すという食物連鎖上で重要な位置である。
形態カイアシ類の付属肢(右図;上から第1、第2触角、大顎、第1、第2小顎、顎脚、第1?5胸脚)頭部中心にある赤いノープリウス眼ハルパクチクス目(Harpacticoida)シオダマリミジンコ属の1種
Tigriopus brevicornis目が発達したコリケウス科(Corycaeidae)Corycaeus sp.
体形は基本、円筒形?紡錘形。体長は0.3 mm?5 mm程度で、多くは1 mmと、とても小さい。詳細な形態を観察するには顕微鏡が必要になる。