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株式会社オー・エル・エム
OLM, Inc.
種類株式会社
本社所在地 日本
〒154-0023
東京都世田谷区若林1丁目18番10号
京阪世田谷ビル9F
設立1994年6月[注 1]
業種情報・通信業
法人番号9010901002168
事業内容アニメーション映画の企画・制作
代表者代表取締役 釜秀樹
資本金4億9,000万円
従業員数190名(2024年3月現在)
主要株主IMAGICA GROUP 87.06%
主要子会社
オー・エル・エム・デジタル
オー・エル・エム・ミュージック
オー・エル・エム・ベンチャーズ
OLM Asia SDN BHD
ビラコチャ
Sprite Animation Studios
関係する人物#関連人物参照
外部リンクwww.olm.co.jp
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株式会社オー・エル・エム(英: OLM, Inc.)は、日本のアニメ・映画制作会社。株式会社IMAGICA GROUPの連結子会社。日本動画協会正会員。 『ポケットモンスター』シリーズやレベルファイブ作品を筆頭に、制作作品の大半がキッズアニメである。小学館の子供向け雑誌と独占的にタイアップすることが非常に多いものの、同社や小学館集英社プロダクションなどの小学館グループ各社との資本上の関わりは無い。 設立からしばらくはいわゆる深夜アニメなど、20代から40代を対象としたアニメも多数制作していたが、2007年に当時制作プロデューサーだった岩佐岳がWHITE FOXを設立し独立したのを境に、現在の制作様式が確立された。実写映画やフル3DCGアニメにも参入している。2017年以降は制作本数が大幅に増加し、シンエイ動画など同業他社と共同で制作するケースも増えている。なお2020年4月期にはOLM単独制作としては約13年ぶりとなる深夜アニメが放送され、以降は年に数作程度の深夜アニメを手掛けるようになっている。 制作・演出・作画部門と仕上げ・背景・撮影を行う2D部門を擁する。CG制作業務は関連会社の「オー・エル・エム・デジタル」(OLM Digital)が担う。2D部門は、2007年頃までオー・エル・エム・デジタルの部門だった。 OLMでは、プロデューサー単位のチーム制を導入しており、クレジットではOLMの社名ロゴに加え、「TEAM ○○」と表記される。2014年3月までは代表取締役の奥野[注 2]や神田が「プロデューサー」としてクレジットされ[注 3]、チームのプロデューサーは「制作担当」と表記されていた[注 4]。 2005年10月には実写製作プロデュース専門チームのTEAM MIYAGAWAが新設され、現在はTEAM MIIKEとして三池崇史監督作品などを手掛けている。実写ではアニメ作品に先駆けて4K・8K対応化も積極的に行っている。 2024年4月1日付のIMAGICA GROUP人事異動に伴い、創業時より代表取締役社長を務めてきた奥野敏聡が退任し、後任には取締役副社長を務めた釜秀樹が就任した[1]。 「Oriental Light & Magic Inc.[注 5]」(オリエンタル・ライト&マジック)の頭文字を取ったものである。過去に英語表記の際、O.L.Mとクレジットしていた時期もあり、テレビシリーズ『ポケットモンスター』では、『ダイヤモンド&パール』第182話までOPクレジットではO.L.Mと表記されている。過去にはO・L・Mとも表記していた。 現代表である奥野敏聡は、かつてオービー企画のプロデューサーであった。オービー企画はアニメスタジオ「パステル」を抱えており、パステルのプロデューサーだった神田修吉はOLMの取締役に就任。パステルからは他に神田の部下の太田昌二、パステルを拠点に演出をしていた湯山邦彦、スタジオジャイアンツからは高橋ナオヒト、千羽由利子、神田がかつて在籍し、『タッチ』などを通じてオービー企画と関係があったスタジオぎゃろっぷからは小板橋司、和崎伸之とぎゃろっぷ中心で活動していたフリー演出家・水谷貴哉がOLMの設立に参加した。また湯山の1980年代の監督作でキーアニメーターを務めた作画スタジオアニメアールの毛利和昭が後に参加した。 1995年にオー・エル・エム・デジタルを設立し、デジタルペイントやコンポジット撮影といったデジタル制作を導入。当初デジタル制作は『ポケットモンスター』のオープニングアニメーションやエンディングアニメーションなど、限られた部分で使用されていた。テレビシリーズとしては『ああっ女神さまっ 小っちゃいって事は便利だねっ』が、全編デジタル制作による最初の作品である。 2010年代にはToon Boomを使用したデジタル作画の導入を始め、『ポケットモンスター XY&Z』第12話内のミニコーナー「パフォーマー通信」(2016年1月28日、テレビ東京系列放送回)においては、結成されたToon Boomデジタル作画チームによって初めて作画が行われた[2]。また、2017年に放送された『ピカイア!!』(全13話)では、ToonBoom Harmonyをメインに制作が行われ、グラフィニカ、シグナル・エムディといったデジタル作画を積極的に導入するスタジオとの共同作業が試みられた[3]。以降はCLIP STUDIO PAINTを採用し、後述のOLM ASIA SDN BHDで導入されている[4]。 2015年12月22日、イマジカ・ロボット ホールディングス(IRH)と基本合意書を締結し、同社の子会社化が発表される。2016年4月4日付けで、イマジカ・ロボット ホールディングスが奥野らの既存の株主から株式譲渡を受け、51.33%まで買い増す事に従って子会社となる[5]。 2017年12月、マレーシアに現地法人となる「OLM ASIA SDN BHD」を設立。デジタル作画・仕上を請け負う[6][7]。 2024年4月、花小金井にデジタル作画を行う新スタジオを設立。 チームごとに企画制作をするのではなく、チーム単位で制作を請け負うシステムである。 チームのプロデューサーは、特記のないものはクレジット上ではアニメーションプロデューサー[注 6]としてクレジットされる。 現存するチーム
概要
社名について
略史
設立当時のメンバー
デジタルアニメへの移行
IRHグループ企業化
OLMのチーム
名称プロデューサー備考
TEAM KATO加藤浩幸[注 7]TEAM OTA→IGUCHI→IWASA→OTA→KAMEIより分派。
『ポケットモンスター』の制作(第45話まで)途中より「TEAM KUMEMURA」にチーム名を改称し、以降は後述のTEAM KUMEMURAを参照。
TEAM INOUE井上剛[注 8][注 9]TEAM WASAKIより分派[注 10]。
『ニンジャラ』の制作(第112話まで)途中より「TEAM HIKITA」にチーム名を改称し、以降は後述のTEAM HIKITAを参照。
TEAM YOSHIOKA吉岡大輔オフィスていくおふ出身。
TEAM IWASA→KAMEI→WASAKIより分派。
後述するTEAM WASAKIより改称したチームである[注 11]。
TEAM MASUDA増田克人ゴンゾ→Seven Arcs→AXsiZ→キネマシトラス→MAPPA出身。
TEAM SAKURAIより分派[注 12]。
TEAM KUMEMURA久米村誠アンサー・スタジオ出身。
TEAM KOITABASHI→INOUE→KATOより分派。
後述するTEAM KATOの制作ラインを引き継いでいる[注 13]。
TEAM HIKITA[注 14]引田崇人TEAM KATO→WASAKI→INOUE→Go→INOUEより分派。
後述するTEAM INOUEの制作ラインを引き継いでいる[注 15]。
TEAM MIIKE坂美佐子実写(三池崇史作品)プロデュース。
2024年現在、当社の常務取締役および子会社である
OLM Digitalの代表取締役社長を務めている。
その他プロデューサー
N/A[注 16]草壁匠XEBEC→SUNRISE BEYOND出身。
正田聡史ゴンゾ出身。
TEAM WASAKI→KOITABASHI→INOUE→Go→ABEより分派。
住友英司ゴンゾ→Studio五組出身。
TEAM KOJIMA→MASUDA→INOUEより分派[注 17]。
解散したチーム
TEAM OTA太田昌二パステル出身。創立時のチーム。
OLMのテレビアニメ最初の元請作品である『愛天使伝説ウェディングピーチ』の制作を担当[注 18]。
『さぁイコー! たまごっち』の制作を最後にチームを解散[注 19]。
TEAM IGUCHI井口憲明ランダム→コープ出身。創立時のチーム。
『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』の制作(第136話まで)を最後にチームを解散。
TEAM KOITABASHI小板橋司スタジオぎゃろっぷ(現:ぎゃろっぷ)出身。創立時のチーム。
『ポチっと発明 ピカちんキット』の制作を最後にチームを解散[注 20]。
TEAM WASAKI和崎伸之スタジオぎゃろっぷ(現:ぎゃろっぷ)出身。
TEAM KOITABASHIより分派。
『かみさまみならい ヒミツのここたま』の制作(第51話まで)を最後にチーム名を改称[注 21]、以降は前述のTEAM YOSHIOKAを参照。
TEAM IWASA岩佐岳[注 22]TEAM IGUCHI→OTA→KOITABASHI→OTAより分派。
『剣風伝奇ベルセルク』制作時に作画分室「スタジオてとら」を主宰。
『うたわれるもの』の制作を最後にチームを解散し、WHITE FOXを設立。
TEAM KAMEI亀井康輝TEAM KOITABASHIより分派。
『100%パスカル先生』の制作を最後にチームを解散。
TEAM KAWAKITA河北学TEAM WASAKI→INOUEより分派。
『イナズマイレブン オリオンの刻印 』の制作を最後にTEAM INOUEと統合。
『トミカ絆合体 アースグランナー』『妖怪ウォッチ♪』『ニンジャラ』にて制作担当を務めたのち退社。
2024年現在はアクアスターに所属。
TEAM Go澤田剛TEAM KAMEI→WASAKI→KOITABASHIより分派。
『カードファイト!! ヴァンガード(新右衛門編)』の制作を最後にTEAM INOUEと統合[注 23]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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