オール・シングス・マスト・パス
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}ジョージ・ハリスン > ジョージ・ハリスンの作品 > オール・シングス・マスト・パス.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

楽曲については「オール・シングス・マスト・パス (曲)」をご覧ください。

『オール・シングス・マスト・パス』
ジョージ・ハリスンスタジオ・アルバム
リリース1970年11月27日
録音1970年5月26日-1970年10月 Abbey Road Studio, Apple Studio, Trident Studio London
ジャンルロック
時間103分33秒
レーベルApple(UK&US) アップル・レコード/東芝音楽工業(現:東芝EMI)(JPN)
プロデュースジョージ・ハリスン
フィル・スペクター
専門評論家によるレビュー


Allmusic link

チャート最高順位

1位(イギリス)

1位(アメリカ)

ジョージ・ハリスン アルバム 年表

電子音楽の世界
(1969年)オール・シングス・マスト・パス
(1970年)バングラデシュ・コンサート
(1971年)

テンプレートを表示

『オール・シングス・マスト・パス』(All Things Must Pass)は、1970年11月27日に発売されたジョージ・ハリスンスタジオ・アルバムLPレコード3枚組(CDでは2枚組)というボリュームの大作で、全英・全米ともに第1位を記録した彼のソロ・キャリアにおける代表作である。

『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・グレイテスト・アルバム500』において、368位にランクインしている[1]
解説

ビートルズ在籍中から制作していた楽曲を中心に収録したアルバムで、ハリスンの作詞の実力が発揮されている。1970年代の幕開けを飾るロックの金字塔とも評された。シングルでも「マイ・スウィート・ロード[2]、「美しき人生[3]といったヒットを生み出した。アルバム全体を通して、ハリスンが崇拝する神への念を素直に表現している。オリジナルLPのディスク3は“Apple Jam”と呼ばれ、ハリスンらを中心としたジャム・セッションの様子を収録。

エリック・クラプトンを中心としたデレク・アンド・ザ・ドミノスのメンバーや、リンゴ・スターバッドフィンガービリー・プレストン等のミュージシャンが本作に参加した。プロデュースはハリスンとフィル・スペクターの共同名義である。
制作

プロデューサーのスペクターが、ハリスンの未発表曲を聴いたとされるのは1970年の初頭とされている。スペクターは「ジョージのフライアー・パーク(英語版)に行って・・・君に聴かせたいちょっとした曲があるんだ と言われたんだ。それは終わりのない事だった! 彼は文字通り何百もの曲を持ってて、それぞれが他の曲より優れてた。彼が僕に発表した時、この様に全ての感情を蓄積してたんだ」と語っている[4]。また、一部の楽曲はボブ・ディランと共作しており、その内の1曲である『アイド・ハヴ・ユー・エニータイム』は、アルバムの1曲目に収録された。

ビートルズ在籍時に制作された楽曲も多く、『レット・イット・ダウン』は1968年の末に書かれ、ゲット・バック・セッションの中でも数曲が披露された[5]。その他にも、ビートルズから一時離脱する際に書いた『ワー・ワー』、ビートルズ間の友情に焦点を当てて書かれた[6]『ラン・オブ・ザ・ミル』等が存在する。

1970年5月1日には、本アルバムの制作に取り掛かる前にニューヨークで行われていたディランのセッションに参加[7]。そこで、ディランが制作していた楽曲『イフ・ノット・フォー・ユー』を手に入れた。

本アルバムは「全体が峡谷の縁で起こっている」「緊張と切迫感を持って曲が演奏されている」と評価されている[8]
Apple Jam

3枚目には、“Apple Jam”と評したジャム・セッションの模様が収録されている。5曲中4曲はインストゥルメンタルの楽曲となっている[9]。『アイ・リメンバー・ジープ』はクラプトンの愛犬の名前に由来し[10]、『サンクス・フォー・ザ・ペッパロニ』は、レニー・ブルースの台詞に由来している[11]

『ジョニーの誕生日』は、ジョン・レノンの30歳の誕生日を祝うために制作されたもので、メロディーはクリフ・リチャードのヒット曲『コングラチュレーションズ』を引用している[12]。それまで、本曲のクレジットはハリスンの物であったが、1970年の12月に作曲者であるビル・マーティンとフィル・コールターが使用料を請求したために、この二人を作曲者に含めた物に変更された[10]
録音

音楽史家のリッチー・ウンターバーガーによると、本作の録音の正確な日付は明らかでない[13]。しかし、本作のプリプロダクションは映画『レット・イット・ビー』のワールドプレミアと同日の1970年5月20日から開始されていたという[12]

また、最初のアルバムの正式な録音作業は1970年5月26日に、ロンドンのアビイ・ロード・スタジオで行われた[10]

録音に参加したドラマーのアラン・ホワイトは、「ミュージシャンたちの間に本当に良い絆が生まれ、もめ事は一切なかった」と好意的に語っている[14]

因みに『プラグ・ミー・イン』と『サンクス・フォー・ザ・ペッパロニ』の2曲は、1970年6月後半にロンドンのアップル・スタジオで録音が行われた[12]

また制作の最中にスペクターがスタジオで転倒し腕を骨折し、休養に入った[15]
オーバーダビング

スペクターが不在の間、ハリスンはエンジニアのケン・スコットと共同でロンドンのトライデント・スタジオ(英語版)にてオーバーダビングを開始[12]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:80 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef