オールラウンダー_(自転車競技)
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自転車競技ロードレースにおけるオールラウンダーとは、上り、平地、タイムトライアルのいずれをも高いレベルでこなすことができるタイプの選手。
目次

1 特徴

2 レースでの役割

3 代表的な選手

3.1 現役選手

3.2 過去の選手


4 関連項目

特徴

上り、平地、タイムトライアルのいずれにおいても平均以上の実力を持つ。一流選手ともなれば、クライマーと同等以上の登坂能力とタイムトライアルスペシャリストに匹敵する独走力を併せ持っていることもあるが、連続した超級山岳や長距離のタイムトライアルでは、特化型の選手には一歩劣る(あくまで山と平地を両立させた選手であるため)。

ステージレースにおいては、タイムトライアルと山岳ステージでほかの選手に差をつけ、平地のレースではステージ優勝争いをするスプリンターと同じ集団でゴールする(順位差はつくがタイム差はつかない)という戦い方が基本であるためスプリント能力は特に要求されない。ただしステージ順位上位3人にボーナスタイムが付くレースではスプリント力が総合成績争いにおいて武器になることもある。ただ、代表格であるエディ・メルクスベルナール・イノーツール・ド・フランスにおいて総合優勝とスプリント賞を同時獲得したことがあり、またショーン・ケリーランス・アームストロングのようにスプリンターとしてデビューし、後にオールラウンダーに転向した選手もいることなどから分かるように、スプリントが全く出来ないわけではない選手もいる。しかし、ゴールスプリントでは混戦になる事が多いため、落車の危険や足に負担のかかるスプリントを避ける場合が多い(総合優勝を狙う選手はゴールスプリントになった場合、ステージ優勝を譲るという暗黙の了解があることも一因)。
レースでの役割

グランツールと呼ばれるツール・ド・フランスジロ・デ・イタリアブエルタ・ア・エスパーニャの三大レースを筆頭としたステージレースでは、エースとして総合優勝を狙うほか、山岳ステージやタイムトライアルステージでのステージ優勝も狙う。

ワンデイレースにおいては、リエージュ?バストーニュ?リエージュアムステルゴールドレースなどアップダウンの激しいコース設定がされたレースでエースを務める。
代表的な選手
現役選手

ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)

ジロ・デ・イタリア総合優勝2回 (2013, 2016)、ツール・ド・フランス総合優勝1回 (2014)、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝1回 (2010)。

史上6人目の3大ツール制覇者。

クリス・フルーム(イギリス)
ツール・ド・フランス総合優勝4回 (2013, 2015, 2016,2017)、ジロ・デ・イタリア総合優勝1回 (2018)、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝1回 (2017)史上7人目の3大ツール制覇者。

トム・デュムラン(オランダ)
元々はタイムトライアルスペシャリストであったが、後に登坂力を身につけグランツールの表彰台圏内の総合成績を多く納めている。ジロ・デ・イタリア総合優勝1回 (2017)、ビンクバンク・ツアー総合優勝1回 (2017)

ゲラント・トーマス(イギリス)
ツール・ド・フランス総合優勝1回 (2018)、クリテリウム・デュ・ドフィネ総合優勝1回 (2018)、パリ?ニース総合優勝1回 (2016)

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)

ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝1回 (2009)、UCIプロツアーチャンピオン2回 (2006, 2008)、UCIワールドツアーチャンピオン2回 (2014, 2015)。


リッチー・ポート(オーストラリア)

パリ?ニース総合優勝2回 (2013,2015)、ツアー・ダウンアンダー総合優勝1回(2017)、ツール・ド・ロマンディ総合優勝1回 (2017)、ツール・ド・スイス総合優勝1回(2018)


過去の選手

グレッグ・レモン(アメリカ)

ツール・ド・フランス総合優勝3回 (1986, 1989, 1990)、世界選手権2勝 (1983, 1989)。


ジーノ・バルタリ(イタリア)

ジロ・デ・イタリア総合優勝3回 (1936, 1937, 1946)、ツール・ド・フランス総合優勝2回 (1938, 1948)。


ファウスト・コッピ(イタリア)


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