オールド・マン・オブ・ホイ
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オールド・マン・オブ・ホイ

オールド・マン・オブ・ホイ(: Old Man of Hoy)とは、スコットランドオークニー諸島ホイ島にある高さ137メートルの海食柱である。旧赤色砂岩でできており、玄武岩の台座に乗っている。サーソーからストロムネス (en) に向かうフェリーから見ることができる。付近には別の名所ドワーフィ・ステインもある。「オールド・マン・オブ・ホイ」とは「ホイ島の老人」の意味であり、昔は下部に貫通孔があって、それが2本足で立っている人のように見えるためそう名付けられた。
歴史南方からの写真

オールド・マンはできてからまだ400年経っていない。まもなく崩れてしまう可能性もある。1600年から1750年までの地図ではまだ離れ岩にはなっていない。1817年に風景画家ウィリアム・ダニエル (en) が描いた絵では今のものより幅広く、下部に貫通孔があって足が2本あるように見える[1]。このダニエルの絵は地元博物館で見ることができる。19世紀初頭の嵐で足の1本とその上部が流されてしまっており、浸食は今も続いている。

オールド・マンはイギリス1970年のコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』の「今日の考古学」のトレーラースケッチにも登場する。また、イギリスのミュージシャンユーリズミックスが1984年に作った"Here Comes the Rain Again"のプロモーションビデオにも登場する。
登頂記録と方法MVハムナヴォー方向から見たオールド・マン・オブ・ホイ

オールド・マン・オブ・ホイの初登頂記録はエベレスト初登頂の13年後の1966年のことである。登頂者はクリス・ボニントン、ラスティー・ベイリー、トム・パテイであった。1967年7月8-9日の登頂はBBCの特集番組として中継された[2]。この時は2人組3組がそれぞれ別ルートで登頂し、そのうちの一組はボニントンとパテイのコンビが初登頂のコースをたどった。

現在はいくつかの登頂ルートが知られているが、最もよく使われるのは最初に使われたルートであり、難易度はイギリス等級 (en) でE1 (5b)である(クラスEは「最難関(Extremely Severe)」であるが、E1はその中では最も易しい)。年間登頂回数は20?50回である。
ベースジャンピング

オールド・マン・オブ・ホイからのベースジャンピングが初めて行われたのは2008年5月16日朝のことで、ロジャー・ホームズ、ガス・ハッチンソン・ブラウン、ティム・エメットによるものである。このジャンプのために3年の準備が行われた[3][4]
脚注[脚注の使い方]^http://www.famsf.org/で"old man of hoy"で検索するとこの絵が見られる
^ BBC Scotland 'The Great Climb'
^ “ ⇒Base jumpers complete Old Man of Hoy climb - and parachute drop”. Daily Record (2008年5月26日). 2008年7月26日閲覧。
^ youtube Old Man Of Hoy - BASE 1st Descent - by Roger Holmes

関連項目ドイツヘルゴラント島のLange Anna

ドイツヘルゴラント島のLange Annaはオールド・マン・オブ・ホイとよく似た海食柱である。

参考文献

Bonington, Chris (1973). The Next Horizon  Reprinted 1990, London: Victor Gollancz Ltd.,
ISBN 0575039396

Evans and Hansom, 1995

Miller, 1976

The Orcadian (newspaper) 11 August 1977

外部リンク

Grid reference: HY175007


Mountaineering Council of Scotland 1966 climb - The Old Man of Hoy

“ ⇒UKClimbing.com - the routes”. 2007年4月3日閲覧。

The Rock Queen - IMDb(英語) Catherine Destivelle's solo ascent in 1998


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