オープンソースソフトウェア(英: Open Source Software、略称: OSS)とは、利用者の目的を問わずソースコードを使用、調査、再利用、修正、拡張、再配布が可能なソフトウェアの総称である[1]。 1950年代のコンピュータ上でソフトウェアが稼働するようになった頃、学術機関・研究機関の間でソフトウェアのソースコードはパブリックドメインで共有されていた。1970年代前後よりソフトウェア開発は徐々に商業となり、ソフトウェアの再頒布を禁止するプロプライエタリソフトウェア、ソースコードを非公開とするクローズドソースの文化ができあがった[2]。1980年代より利用者がソフトウェアのソースコードを自由に利用できないことをストレスに感じた人たちはフリーソフトウェア財団やオープンソース・イニシアティブを立ち上げ、ソースコードを一般に公開してソフトウェアの利用者による利用・修正・再頒布を許すことによるソフトウェア開発の発展を提唱し、オープンソースソフトウェアの文化ができあがった。 一般に使われている基準として、オープンソース・イニシアティブの提唱するオープンソースおよびフリーソフトウェア財団の提唱する自由ソフトウェアのカテゴリに含まれるソフトウェアがオープンソースソフトウェアである[1][3]。ソフトウェアのソースコードが公開されていても、その利用・修正・再頒布が有償である、商用利用は禁止されるなどの制限がある場合は、オープンソースソフトウェアではなくプロプライエタリソフトウェアやシェアードソース・ソフトウェアと呼ばれる[4]。オープンソースソフトウェアに課すソフトウェアライセンスはオープンソースライセンスと呼ばれ、管理団体やコミュニティによってある程度精査されており、GNU GPL・Apache-2.0・MITなどの既存の汎用的なライセンスを利用することが推奨されている[5][6]。 類似した概念にオープンソースハードウェア・オープンシステム・オープンコンテントなどがある。 1950年代のコンピュータ上でソフトウェアが稼働するようになった頃、学術機関・研究機関の間でソフトウェアとソースコードはパブリックドメインで共有され、ソフトウェアのソースコードを利用者が共有・修正・再頒布する文化は存在していた。1970年代以降、ソフトウェア開発は徐々に商業となり、ソフトウェアの頒布に制約を付与するプロプライエタリソフトウェア、ソースコードを非公開とするクローズドソースの文化ができあがった[2]。
解説
歴史詳細は「オープンソースソフトウェアの歴史」を参照有償製品からOSS製品になったMozilla Application Suite