オープンスカイ協定
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オープンスカイ協定(オープンスカイきょうてい)とは、1995年頃にアメリカで提唱された協定で航空会社が2ヶ国間あるいは、地域内の各国において空港の発着枠、航空路線、便数などを決められる航空協定の事である。[1]
目次

1 概要

2 日本における協定

3 関連項目

4 脚註

概要

国際線航空路線を運航するためには従来、相手国と自国の二国間及び上空通過国との航空協定が必要となり、増便などを実施する場合、再度、協定の変更のため合意が必要となりその交渉に時間などが掛かり、近年は市場変化が早く、両国が合意して、協定変更が出来たときには商機を逃すこともあった。オープンスカイ協定が締結されると路線は自国内地点、中間地点、相手国内地点及び以遠地点のいずれについても制限なく選択が可能であり、自由にルートを設定することができる。便数、参入企業(コードシェア)も基本的に制限は行わない。(ただし、航空企業は通常の手続きにより希望する空港の発着枠を確保することが必要。)など行政による供給量の規制が殆ど無くなり航空会社の裁量による運航が可能となり利用者への利益が還元される。航空自由化協定とも呼ばれる。
日本における協定

日本では2013年11月現在、26カ国と締結している。

※詳細は国土交通省プレスリリースを参照[2]

日本とのオープンスカイ協定締結国一覧締結合意日相手国締結合意内容備考
2010年10月25日米国日米の航空関係は完全に自由化--
2010年12月22日韓国2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの首都圏空港を含むオープンスカイを実現
2013年夏期以前においても、成田空港の段階的増便等の機会を捉え、LCCを含めた増便の一部前倒しを可能--
2011年1月20日シンガポール2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの二国間輸送の自由化
2013年夏期以前においても、成田空港の段階的増便等の機会を捉え、増便の一部前倒しを可能とし、LCCの新規参入を含め、航空輸送の拡大を実現
首都圏空港(関西空港及び中部空港も含む以下同様)以外の空港について、「以遠権」の自由化--
2011年2月25日マレーシア2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
2013年夏期以前においても、成田空港の段階的増便等の機会を捉え、増便の一部前倒しを可能とし、航空輸送の拡大を実現
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化--
2011年5月20日香港2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
2013年夏期以前においても、成田空港の段階的増便等の機会を捉え、増便の一部前倒しを可能とし、航空輸送の拡大を実現--
2011年6月10日ベトナム2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
深夜早朝時間帯における羽田空港とベトナムを結ぶ路線の就航を可能とする枠組みの構築(深夜早朝時間帯に羽田空港に発着する権利のうち、使用されないものを有効活用)
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化--
2011年7月15日マカオ2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化--
2011年8月12日インドネシア2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
深夜早朝時間帯における羽田空港とインドネシアを結ぶ路線の就航を可能とする枠組みの構築(深夜早朝時間帯に羽田空港に発着する権利のうち、使用されないものを有効活用)
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化--
2011年9月16日カナダ2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化--
2011年9月30日オーストラリア2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
深夜早朝時間帯における羽田空港とオーストラリアを結ぶ路線の就航を可能とする枠組みの構築(深夜早朝時間帯に羽田空港に発着する権利のうち、使用されないものを有効活用)
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化--
2011年10月31日ブルネイ2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化--
2011年11月10日中華民国(台湾)2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の成田空港関連路線の日・台間輸送の自由化
関西、中部及び地方空港関連路線は即時自由化
就航企業数規制の撤廃及びチャーター便規制の撤廃
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化--
2012年1月24日英国2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化
羽田空港の深夜早朝時間帯について、国際線の発着枠3万回の範囲内で、成田空港の発着枠27万回化のタイミングにおいて、発着枠を限定せず、昼間時間帯について、国際線の発着枠が3万回から6万回に増加する段階において、日英双方2便/日ずつの運航を可能--
2012年2月17日ニュージーランド2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化
2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの深夜早朝時間帯における羽田空港とニュージーランドを結ぶ路線の就航を可能とする枠組みの構築(深夜早朝時間帯に羽田空港に発着する権利のうち、使用されないものを有効活用)--
2012年3月26日スリランカ2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化--
2012年6月11日フィンランド2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の成田空港関連路線の二国間輸送の自由化
首都圏空港以外の空港について、「以遠権」の自由化--
2012年7月9日フランス2013年夏期に予定される成田空港の発着枠27万回化のタイミングでの成田空港関連路線の成田空港関連路線の日本・フランス間(フランス本土路線、ニューカレドニア線及びタヒチ線)輸送の自由化


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