オーファン・ブラック 暴走遺伝子
Orphan Black
ジャンル
サイエンス・フィクション
ドラマ
スリラー
原案グレイム・マンソン
『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』 (オーファンブラック ぼうそういでんし、Orphan Black)は、カナダのケーブル局SPACEとBBCアメリカの合作により制作されたテレビドラマである。遺伝子操作やクローン人間を扱っている[1]。
主人公サラには自分と同じ顔をもつ人物が世界中に多数いるというドラマ設定となっており、主人公サラを演じるタチアナ・マスラニーは、母国語や階級階層等が異なる配役を含む多数の登場人物を同時に演じている。
北米では2013年3月30日から2013年6月1日にシーズン1(全10話)が放送され、2017年には最終シーズン5が放送されてシリーズは終了した。
日本では、日本語版DVDの販売及びレンタルも開始された。2015年2月4日からシーズン2の日本語字幕版が販売[2]。2021年5月現在、Netflixで全シーズンが配信されている。
2017年、日本でリメイク作品『オーファン・ブラック?七つの遺伝子?』が製作された[3]。 シングルマザーの主人公サラ・マニングは生活に困窮しており、一人娘キラを養母ミセスSに預けざるを得ない経済状況にあった。コカインの売人をしている恋人ヴィックからコカインを盗み、これを売った資金でキラと暮らそうと試みる。逃亡中に、夜の駅のプラットホームで女性が自分の上着や靴を脱いでそれらをたたみ、バックとともにプラットホームに置く現場に遭遇する。女性は列車に飛び込もうとしていた。サラがその女性を見ると自分と瓜二つの顔だった。自殺を止める間もなく、女性は列車に飛び込んで即死。サラはプラットホームに置かれたままのバックをこっそり盗み出すと、運転免許証や現金や自宅の鍵が入っていた。サラは孤児で、血は繋がらないが一緒に育てられたフェリックスを兄のように慕っており、フェリックスを遺体安置所に赴かせ、自殺遺体はサラで間違いないと嘘の証言をさせる。運転免許証から自殺した女性の名前がエリザベス・"ベス"・チャイルドで、立派な家に住み高級乗用車に乗っていることを知る。サラはベスに成りすますことで経済的に余裕ができ、キラとも一緒に生活できると思い、ベス成りすまして生きてゆこうとする。 しかし、彼女に成りすましたことをきっかけにサラは様々な事件に巻き込まれてゆく。
あらすじ
登場人物
サラとそのクローンたちクローンは全員、1984年生まれの設定である。出生地がそれぞれ異なるために英語に訛りがある個体もいる。
サラ・マニング(Sarah)
演 - タチアナ・マスラニー/吹き替え:福圓美里主人公であるシングルマザー。前科があり無責任な一面を持つが、まともな生活を送りたいと望んでいる。自殺したベスに成り代わっている。イギリスのロンドンで生まれ、育ての親であるアイルランド人のミセスSにフェリックスとともに育てられ、後に北米に移住した。なお、マスラニーは、サラ以外にもクローンの役を演じている。
エリザベス・"ベス"・チャイルド(Beth)
演 - タチアナ・マスラニーカナダ生まれ。捜査中に誤って一般の民間人とされるマギー・チャンを射殺した過去を持つ女刑事。カーチャとの接触によりクローン狩りの存在を知った。彼女の自殺およびサラによる成り代わりが物語の起点となる。
カーチャ(Katja)
演 - タチアナ・マスラニークローンの一体であるドイツ人女性。髪を赤く染めている。サラが2番目に会ったクローン。
アリソン・ヘンドリクス(Alison)
演 - タチアナ・マスラニーカナダ生まれ。サラが3番目に会ったクローン。息子達のサッカークラブを支援し、平凡だが幸せな生活を送っていた主婦。サラはアリソンを「サッカーママ」と呼んでいる。夫ドニーとの間に子供が出来ず、ジェンマとオスカーという2人の養子がいる。
コシマ・ニーハス(Cosima)
演 - タチアナ・マスラニーアメリカはサンフランシスコ生まれ。サラが4番目に会ったクローン。発生進化学を専攻する。UCバークレーで学士号を取得後、現在はミネソタ大学の博士課程大学院生。自らの出生の謎を突き止めるべくクローンたちに協力する。
ヘレナ(Helena)
演 - タチアナ・マスラニーイギリスのロンドン生まれでウクライナ国籍。クローンを狙う金髪の暗殺者。
レイチェル・ダンカン(Rachel)
演 - タチアナ・マスラニーイギリスのケンブリッジ生まれ。