オースティン・パワーズ
Austin Powers
シリーズロゴ
監督ジェイ・ローチ
脚本マイク・マイヤーズ
マイケル・マッカラーズ
「オースティン・パワーズ」(Austin Powers)は、1997年製作のアメリカ映画とそのシリーズ作品、およびそれらの主人公である。主演のマイク・マイヤーズはプロデューサーと脚本も兼ねている。全作でジェイ・ローチが監督を務め、デミ・ムーアらがプロデューサーとして参加した。
『007』シリーズのパロディ(3作目のサブタイトルも『007』シリーズのパロディ)で、イギリスのスパイ、オースティン・パワーズの活躍を描いている。世界中でヒットし、第3作目まで製作された。
名前の由来オースチン・アレグロ(1979年)
2005年まで実在したイギリスの大手自動車メーカー、ブリティッシュ・レイランドの傘下にあったオースチンから取られている。1960年代までのオースチンはイギリスを代表する老舗名門ブランドで大衆車から高級車まで手掛けていたが、1970年代以降は高級車分野を撤退して大衆車ブランドに転換、さらにイギリスに蔓延した労働紛争の影響から品質が急激に落ち、その結果イギリスでの支持も低下し終息した。 シリーズ共通のテーマ曲はクインシー・ジョーンズのソウル・ボサ・ノヴァ オースティン・パワーズ
テーマソング
主なキャラクター
オースティン・パワーズ:マイク・マイヤーズ(日本語吹き替え:山寺宏一)
ハリー・パーマー(英語版)(国際諜報局)を元にしたキャラクター。プロのカメラマンとして世間に名を馳せる傍らで国際的に活躍するスパイ。1960年代さながらのフリーセックス思想を持つカリスマナルシスト。色男を気取るわりに、笑ったときの歯並びが悪い。
Dr.イーブル:マイク・マイヤーズ(日本語吹き替え:山寺宏一)
エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(『007』シリーズのスペクターNo.1)を元にしたキャラクター。世界征服を企む悪の組織の親玉。にもかかわらず、1960年代と1990年代のギャップに苦しみ、国際連合から脅し取ろうとした金額が1990年代の物価水準に照らすとはした金で笑いものにされたり、カウンセリングでもうまく人ととけ込めないなど内向的な性格。喋りながら右手の小指を突き立てて唇に持っていくのが癖。パロディ元と同じようにペルシャ猫を可愛がっているが、このビグルスワースという猫は冷凍睡眠の影響で脱毛してスフィンクスになってしまった。
ミニ・ミー:ヴァーン・J・トロイヤー(日本語吹き替え:岩崎ひろし)
Dr.イーブルのクローン。イーブルが冷凍睡眠中、悪のカリスマ不在では組織の悪党たちの人心を束ねられないと判断したMr.ナンバー・ツーが、イーブルのDNAを使って作り上げた1/8サイズの悪のカリスマ。3作目では、スコットとのDNAをDNAで洗う権力闘争に敗れて失脚したため、イギリス国防省に接近してオースティンらの仲間となる。
バジル・エクスポジション:マイケル・ヨーク(日本語吹き替え:山野史人)
オースティン・パワーズの上司。
Mr.ナンバー・ツー:ロバート・ワグナー、若年時のMr.ナンバー・ツー:ロブ・ロウ(日本語吹き替え:有本欽隆)
エミリオ・ラルゴ(『007 サンダーボール作戦』のスペクターNo.2)を元にしたキャラクター。Dr.イーブルのフロント企業の担い手。右目の部分に黒いアイパッチをしている。イーブルの冬眠中に表のビジネスを巨大化させ、世界から名経営者として称賛されており、イーブルの時代遅れな世界征服の野望に内心辟易している。1作目の終盤でイーブルに反旗を翻し、裏切り者として処刑されるが、2作目では軽い火傷で済んだとして組織に戻っている。
フラウ・ファービッシナ(英語版):ミンディ・スターリング(日本語吹き替え:麻生美代子)
ローザ・クレッブ(『007 ロシアより愛をこめて』のスペクターNo.3)を元にしたキャラクター。ヒステリックな女性幹部でパワーズにフェムボットで色仕掛け作戦を行う。2作目では「モジョ(mojo)」を飲んでセクシーとなったイーブルと恋愛関係となる。
スコット:セス・グリーン(日本語吹き替え:神奈延年)
世界征服を引き継ぐために人工授精で作られたDr.イーブルの息子。しかし1990年代的なボンクラ青年に育っている。2作目では30年前の世界でイーブルとファビッシーナが恋愛関係になったために歴史が改変され、二人の間に生まれた子となった。
ムスタファ:ウィル・フェレル(日本語吹き替え:後藤哲夫)
『007 オクトパシー』の戦闘員を元にしたキャラクター。シリーズを通して散々な目にあうイーブルの部下。
ランダム・タスク:ジョー・サン
『007 ゴールドフィンガー』のオッドジョブを元にしたキャラクター。
ファット・バスタード(英語版):マイク・マイヤーズ (日本語吹き替え:山寺宏一)
スコットランド出身の病的な肥満者。三作品目の最後にてダイエットに成功している。
ゴールドメンバー:マイク・マイヤーズ(日本語吹き替え:山寺宏一)
『007 ゴールドフィンガー』のゴールドフィンガーを元にしたキャラクター。1975年のスタジオ69のオーナー。金の錬金術師であったが精錬中の事故で陰茎が金になってしまい、ゴールドメンバー(金の陰茎)と呼ばれるようになった。
第1作
Austin Powers: International Man of Mystery
監督ジェイ・ローチ
脚本マイク・マイヤーズ
製作スザンヌ・トッド
デミ・ムーア
ジェニファー・トッド
マイク・マイヤーズ
出演者マイク・マイヤーズ
エリザベス・ハーレイ
マイケル・ヨーク
ミミ・ロジャース
音楽ジョージ・S・クリントン
撮影ピーター・デミング
編集デブラ・ニール=フィッシャー
製作会社ニュー・ライン・プロダクションズ
カペラ・インターナショナル
ムーヴィング・ピクチャーズ
エリックズ・ボーイ
KC Medien
配給 ニュー・ライン・シネマ