オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク
Orchestral Manoeuvres in the Dark
基本情報
別名OMD
Orchestral Manoeuvres
OMITD
出身地 イングランド リヴァプール
ジャンルシンセポップ
ニュー・ウェイヴ
ポスト・パンク
活動期間1978年 - 1996年
2006年 -
レーベルファクトリー・レコード
Dindisc
ヴァージン・レコード
Bright Antenna
共同作業者VCL XI、The Id、Dalek I Love You、Godot、Games、The Listening Pool、アトミック・キトゥン、Onetwo
公式サイト ⇒www.omd.uk.com
メンバーアンディ・マクラスキー
オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク(Orchestral Manoeuvres in the Dark)は、イギリスのシンセポップ・デュオである。略称はOMD。
略歴ライブで演奏するバンド(2011年)
1975年にイギリス・リヴァプールで、学生時代から友人だったアンディ・マクラスキーとポール・ハンフリーズの2人が、ドイツのクラフトワークに強い影響を受けて、デュオを結成。当時3台のラジオとテレビから録音したノイズ、ベースやギター、エコーユニットなどを使い、最初の曲を録音する。この時につくった曲のタイトルが「Orchestral Manoeuvres in the Dark(暗闇で演奏するオーケストラ団)」だったことからこの名を気に入り、当時隆盛を極めていたニュー・ウェイヴのシンセポップ・ユニットとして、当時新興レコード会社だったファクトリー・レコードから1979年にデビューする[1]。
ヴァージン・レコード傘下のDindiscに移籍後、1980年にイギリスでシングル「エノラ・ゲイの悲劇 (Enola Gay)」がヒットする[2]。この曲は日本のテレビ朝日で放送されていた『CNNデイウォッチ』のテーマ曲として使われたことでも知られた。また同年のシングル「オルレアンの少女 (Maid Of Orleans)」もヒットし、イギリスで着実にヒットを飛ばし続ける。1985年にはMTVを通じてその旋風がアメリカにも飛び火し、シングル「シークレット」[3]が全米シングルチャートのトップ100にチャートインすると、同年「ソー・イン・ラヴ」で全米シングルチャートのトップ40入りを果たす。翌1986年には「イフ・ユー・リーヴ」[4]が全米シングルチャートのトップ10ヒットとなり、この他にも「リヴ・アンド・ダイ」も全米トップ40ヒットとなり、これらの曲を収録したアルバム『クラッシュ』と『ザ・パシフィック・エイジ』の2枚はプラチナムに輝いた[5]。またこの間にワールド・ツアーを敢行し、1984年と1987年には来日公演もおこなっている。
1988年にはベスト盤『ドリーミング (ザ・ベスト・オブ・O.M.D)』リリースに際し、新曲「ドリーミング」をシングルカット。これも全米シングルチャートのトップ20に入るヒットとなるも、ここで活動は一旦小休止状態に[6]。これを境にアメリカでの人気は衰えたが、1993年にはバリー・ホワイトの「愛のテーマ」をサンプリングした「Dream Of Me」を本国でヒットさせている。1996年にはアルバム『ユニヴァーサル』を発表し復活するも、その後再び長い活動休止期間に入っている(なおその間の2008年にライブ盤『Architecture & Morality and More』をリリースしている)。
2010年にアンディ・マクラスキーとポール・ハンフリーズの2人による14年ぶりの復活作『ヒストリー・オブ・モダーン』がリリースされた[7]。 前出の通り、クラフトワークに強い影響を受けており、ライブでは「Neon Lights」(クラフトワークが1978年にリリースしたアルバム『人間解体』に収録)をカヴァーしている。一般受けするポップ・フォーマットの音楽も発表しているが、1982年にリリースされたアルバム『ダズル・シップス』等には実験的な色合いも強く残されている[8]。 2008年発表のライブ盤『Live: Architecture & Morality & More』に収録の「Joan of Arc (Maid of Orleans)」は、ドイツのバンド「グレゴリアン(Gregorian
影響・その他
ディスコグラフィ詳細は英語版「en:Orchestral Manoeuvres in the Dark discography」を参照
スタジオ・アルバム[9]
『エレクトロニック・ファンタジー』 - Orchestral Manoeuvres in the Dark (1980年)
『エノラ・ゲイの悲劇』 - Organisation (1980年)
『安息の館』 - Architecture & Morality (1981年)
『ダズル・シップス』 - Dazzle Ships (1983年)
『ジャンク・カルチャー』 - Junk Culture (1984年)
『クラッシュ』 - Crush (1985年)
『ザ・パシフィック・エイジ』 - The Pacific Age (1986年)
『シュガー・タックス』 - Sugar Tax (1991年)
『リベレイター』 - Liberator (1993年)
『ユニヴァーサル』 - Universal (1996年)
『ヒストリー・オブ・モダーン』 - History of Modern (2010年) ※再結成後の最初のオリジナル・アルバム
『電気仕掛けの英吉利人』 - English Electric (2013年)
The Punishment of Luxury (2017年)
Bauhaus Staircase (2023年)
ライブ・アルバム
Peel Sessions 1979?1983 (2000年)
Live: Architecture & Morality & More (2008年)
The History of Modern Tour ? Live in Berlin (2011年)
Dazzle Ships Live at the Museum of Liverpool (2015年)
Access All Areas (2015年) ※1980年録音
Architecture & Morality/Dazzle Ships Live at the Royal Albert Hall (2016年)
コンピレーション・アルバム
『ドリーミング (ザ・ベスト・オブ・O.M.D)』 - The Best of OMD (1988年)
『ニュー・ベスト・オブ・OMD』 - The OMD Singles (1998年)
Navigation: The OMD B-Sides (2001年)
Messages: Greatest Hits (2008年)
So80s (Soeighties) Present OMD ? Curated by Blank & Jones (2011年)
Souvenir ? The Singles 1979?2019 (2019年)
Souvenir (2019年) ※5CD+2DVDボックスセット
脚注[脚注の使い方]^ “Factory Records: FAC 6 ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK Electricity” (英語). 2020年10月28日閲覧。
^ “The top 25 greatest 1980s synthpop songs ever, ranked” (英語). Smooth. 2020年10月28日閲覧。