オン・エヴリー・ストリート
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『オン・エヴリー・ストリート』
ダイアー・ストレイツスタジオ・アルバム
リリース1991年9月
録音ロンドン Air Studios
ジャンルロック、ルーツ・ロック
時間60分38秒
レーベルヴァーティゴ
ワーナー・ブラザース・レコード
プロデュースマーク・ノップラー、ダイアー・ストレイツ
専門評論家によるレビュー


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チャート最高順位

1位(イギリス[1]、オーストラリア[2]、オーストリア[3]、オランダ[4]、スイス[5]、スウェーデン[6]、ドイツ[7]、ニュージーランド[8]、ノルウェー[9]

12位(アメリカ[10]

15位(日本[11]

ダイアー・ストレイツ アルバム 年表

マネー・フォー・ナッシング
(1988年)オン・エヴリー・ストリート
(1991年)オン・ザ・ナイト?ダイアー・ストレイツ・ライヴ
(1993年)

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『オン・エヴリー・ストリート』(On Every Street)は、イギリスロックバンドダイアー・ストレイツ1991年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。バンドは1988年9月に解散を発表しており、本作は事実上の再結成アルバムに当たるが[12]1995年には再び解散し、結果的には最後のスタジオ・アルバムとなった。
録音

前スタジオ・アルバム『ブラザーズ・イン・アームス』(1985年)当時のメンバーのうち、ドラマーのテリー・ウィリアムズを除く4人が再結集したが、正式なドラマーは不在で、本作では主にジェフ・ポーカロがドラムスを担当した。ポーカロはダイアー・ストレイツへの正式加入も打診されたが、TOTOに留まることを望み、誘いを断ったという[13]。また、「ヘヴィ・フュエル」や「プラネット・オブ・ニューオリンズ」ではマヌ・カチェがドラムスを担当[14]。カチェが2009年にMusicRadarで語ったところによると、「ヘヴィ・フュエル」では当初ポーカロがドラムスを演奏したが、マーク・ノップラーは「別のアプローチを試してみたい」という理由からカチェを起用し、本人曰く「自分のせわしないスタイル」で叩いたとのことである[15]

ノップラーは当時、カントリー歌手のヴィンス・ギルもダイアー・ストレイツに誘っており、ギルは本作にバックグラウンド・ボーカルで参加したが、バンド加入の話は断った[16]

ノップラーは1992年2月5日付の『ロサンゼルス・タイムズ』紙に掲載されたインタビューで、本作について「私は自分のアルバムが好きじゃなくて、とても聴けない。でも、このアルバムは聴ける。それは、ただ皆が一緒に演奏して互いに張り合い、それをそのままにして、あまり弄り回さないようにしようと決めたことが理由の一つじゃないかな」と語っている[17]
ツアー

1991年8月に始まったワールド・ツアーではクリス・ウィッテンがドラムスを担当し、フィル・パーマー、クリス・ホワイト、ポール・フランクリン、ダニー・カミングスもサポート・メンバーとして参加[18]。1992年5月のニーム公演とロッテルダム公演におけるライヴ録音は、アルバム『オン・ザ・ナイト?ダイアー・ストレイツ・ライヴ』(1993年)に収録された[19]
反響

本作は1991年9月21日付の全英アルバムチャートで初登場1位となり[20]、35週チャート圏内に入った[1]。本作からの先行シングル「コーリング・エルヴィス」は全英シングルチャートで21位に達し、その後「ヘヴィ・フュエル」は全英55位、「オン・エヴリー・ストリート」は42位、「バグ」は67位を記録[21]

本作はヨーロッパ諸国でも大ヒットした。オランダのアルバム・チャートでは10週連続で1位を獲得し、合計58週にわたりトップ100入りしている[4]。オーストリアのアルバム・チャートでは4週連続で1位を獲得[3]

一方、アメリカでは『ブラザーズ・イン・アームス』ほどの成功を得られなかった。本作は1991年11月にRIAAによってプラチナ・ディスクに認定されるが[22]Billboard 200では最高12位に終わり、本作からのシングルは、いずれも総合チャートのBillboard Hot 100に入らなかった[10]。ただし、『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートでは「ヘヴィ・フュエル」が1位、「コーリング・エルヴィス」が3位、「バグ」が8位を記録している[10]
評価

音楽評論家のKaren Schoemerは1991年9月22日付の『ニューヨーク・タイムズ』紙において「ダイアー・ストレイツの作品の中で最も大胆さに欠けるアルバム」と評した[23]。また、Don Mcleeseは『ローリング・ストーン』誌において5点満点中3点を付け「ノップラーが申し分のないギタリストで、絶妙な味わいを持つミュージシャンだということを再確認させてくれる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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