オングストローム
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この項目では、長さの単位について説明しています。その他の用法については「オングストローム (曖昧さ回避)」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目には、JIS X 0213:2004 で規定されている文字が含まれています(詳細)。

オングストローム
angstrom

水素ファンデルワールス半径は1.2.mw-parser-output .jis2004font{font-family:"源ノ角ゴシック JP Normal","源ノ角ゴシック JP","Source Han Sans Normal","Source Han Sans","NotoSansJP-DemiLight","Noto Sans CJK JP DemiLight","ヒラギノ角ゴ ProN W3","ヒラギノ角ゴ ProN","Hiragino Kaku Gothic ProN","メイリオ",Meiryo,"新ゴ Pr6N R","A-OTF 新ゴ Pr6N R","小塚ゴシック Pr6N M","IPAexゴシック","Takaoゴシック","XANO明朝U32","XANO明朝","和田研中丸ゴシック2004絵文字","和田研中丸ゴシック2004ARIB","和田研中丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシック2004絵文字","和田研細丸ゴシック2004ARIB","和田研細丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシックProN",YOzFont04,"IPA Pゴシック","Yu Gothic UI","Meiryo UI","MS Pゴシック";font-feature-settings:"jp04"1}Å
記号Å
度量衡メートル法
非SI単位(特殊の計量に用いる法定計量単位
長さ
SI0.1 nm = 100 pm
定義10-10メートル[1]
語源アンデルス・オングストローム
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オングストローム(: angstrom、: angstrom、記号:Å)は、長さ非SI単位である。原子分子の大きさ、可視光波長など、非常に小さな長さを表すのに用いられる。

1 Åは10?10m = 0.1ナノメートル(nm) = 100ピコメートル(pm) と定義されている。原子分子の大きさ、また可視光の波長は数千オングストロームというオーダーとなることから、分光学などにおいて数値的に都合がよく、かつては広く使われていた。しかし、2019年以降の国際単位系はこの単位の使用を認めていない(後述)。

日本の計量法では「電磁波の波長、膜厚又は物体の表面の粗さ若しくは結晶格子に係る長さの計量」にのみ使用することができる法定計量単位である[1]、それ以外の用途(取引、証明)に用いることはできない。

SI単位ではないため、理化学分野、工業分野、教育分野で積極的に使われることはないが、その利便さから今日でもオングストロームを用いることがある。
記号

オングストロームの記号は、日本の計量法でも国際単位系(SI)でも同じであり、それは、大文字の「A」の上部に小さいリングを付したものである[2]
国際単位系における位置づけ

単位オングストロームの、国際単位系(SI)の正式文書における位置付けは次のように変遷している[3]。現行の第9版(2019年)においては、オングストロームについては全く記載がなく、したがってSI単位と併用することはできない(SI併用単位#その他の非SI単位の削除)。

第1版(1970年)?第6版(1991年):分野や国によっては、CIPMがその使用がもはや不必要と考えるまでは、暫定的にSIと併用できる単位。

第7版(1998年):SIとの併用が許容される非SI単位

第8版(2006年):様々な理由により特定の分野で使用されている非SI単位。ただし、単位の定義をSI単位で与えなければならない。 

第9版(2019年)現行版[4]:一切の記載がない。

歴史

分光法の先駆者であるスウェーデン物理学者アンデルス・オングストロームが、1868年に 10-10 m を単位として使ったことに由来する。ただし、特に単位名称は名づけなかった。のちに、その単位がオングストローム単位 (angstrom unit) と呼ばれ、さらにオングストロームと略されるようになった。

オングストロームが使った単位は 10?10 m であったが、当時メートル原器で定義されていたメートルより高精度の長さの単位が分光学では必要とされていた。そのため、1907年国際天文学連合 (IAU) が初めてオングストロームを国際標準として定めたとき、国際オングストローム (international angstrom) を、「カドミウムの赤線の指定条件下における波長の1/6438.4696」と再定義した。1927年国際度量衡局 (BIPM) もこれを採用した。メートルの精度が低かった時代は、この定義は 10-10 m とする定義と矛盾することはなかった。

1960年、メートル自体もクリプトンの橙色線の波長から分光学的に再定義され、国際オングストロームと同等の精度を持つようになった。しかし、国際オングストロームを新しく定義されたメートルで表すと、1.0000002×10-10 m となったため、10-10 m とされるオングストロームと2つのオングストロームが並立することとなった。
符号位置


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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