オレンジ・イズ・ニュー・ブラック
[Wikipedia|▼Menu]

オレンジ・イズ・ニュー・ブラック
Orange Is the New Black

ジャンルコメディドラマ
原作パイパー・カーマン
『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女性刑務所での日々』
企画ライオンズ・テレビジョン
監督ジェンジ・コーハン(英語版)
オープニングレジーナ・スペクター "You've Got Time""
言語英語
シーズン数7
話数91 (各話リスト)
各話の長さ51-92 分
製作
プロデューサーリズ・フリードマン
制作ネットフリックス

放送
音声形式ドルビーデジタルプラス5.1
放送国・地域 アメリカ合衆国
日本
その他サービス展開国
放送期間2013年7月11日 - 2019年7月26日
公式サイト
テンプレートを表示

『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』(原題:Orange Is the New Black、略称:OITNB)は、2010年に刊行されたパイパー・カーマン(Piper Kerman)の回想録『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女性刑務所での日々』(Orange Is the New Black: My Year in a Women's Prison)を原作とし、ネットフリックスで配信されているアメリカテレビドラマである。

恋人の麻薬取引を手伝った罪で投獄されたパイパー・チャップマンと、他の女囚との女子刑務所での生活を描いたヒューマンドラマ
概要

シーズン1は2013年7月11日に、シーズン2は2014年6月6日に、シーズン3は2015年6月11日に、シーズン4は2016年6月17日、シーズン5は2017年6月9日に、シーズン6は2018年7月27日に、シーズン7(ファイナルシーズン)は2019年7月26日にそれぞれ配信が開始された[1]

2019年7月の時点で、ネットフリックスで最も視聴されたオリジナル作品であると発表されている[2]

日本語版は2015年9月よりネットフリックスにて配信された。また、日本ではDVDがシーズン5まで発売・レンタルされている。
ストーリー

女子刑務所の赤裸々な実態が描かれる。囚人の大半は暴力を伴わない罪で収容されているが、中には殺人を犯した者もいる。大半は低所得および中所得の家庭出身である。刑務所は腐敗し、看守たちは女囚に対してハラスメントを行うが、一部は女囚と親密となる。カットバックにより、囚人たちの服役以前の生活や看守たちの人生も描かれる。囚人たちは友情や恋愛関係で結ばれ、あるいは反目し、白人、黒人、ヒスパニック系の人種グループに分かれて抗争する。
シーズン1

ニューヨーク在住の30代の女性パイパー・チャップマンは、突然にニューヨーク郊外の女子刑務所で15か月の服役を宣告される。10年前、麻薬密売業者であった恋人のアレックスのために現金を運んだ罪による。それ以来、パイパーは静かな中流の生活を送っていたが、突然の判決で婚約者、家族、友人たちも戸惑う。パイパーは刑務所でアレックスと再会し再び肉体関係を持つ。当初キッチン担当でボスのレッドに虐められた後、次第に友人を増やすが敵も作る。婚約者のラリーとの関係は微妙となる。狂信的なペンサタッキーと反目し、襲われて逆襲したために独房入りする。
シーズン2

パイパーは麻薬業者のボスの裁判に呼ばれ、復讐を恐れて偽証するが、偽証を翻したアレックスだけが保釈される。残されたパイパーは所内の新聞づくりを始める。看守のベネットと関係をもったダヤは妊娠し、看守のメンデスを誘惑して父親の責任をなすりつける。キッチン担当から外されたレッドは温室で植物栽培を始め、年配の白人を組織して密売ビジネスに手をつける。黒人を組織するヴィーが横取りし、レッドを襲って重傷を負わせる。だが密売ビジネスは摘発され、ヴィーは手下たちにも反目されて脱獄し、末期がんの告知を受けたローザに車で轢かれて殺される。別の刑務所に移送されそうになったパイパーは所長代理のフィゲロアの予算横領を摘発し、後任のカプートは移送を中止する。パイパーは親友がラリーと寝ていることを知ってショックを受け、アレックスを陥れて刑務所に引き戻す。
シーズン3

シーズン3ではパイパーの陰湿な部分が表れ始める。アレックスはパイパーとのよりを戻すがボスからの復讐に脅える。パイパーは下着縫製の仕事に就き女囚の使用済みの下着を外部に売る裏ビジネスを始める。諌めるアレックスから離れ、裏切った新しいガールフレンドを陥れて重刑務所に送る。ニッキーは隠していた麻薬が見つかって重刑務所に移送される。ベネットはダヤの家族に馴染めず刑務所を辞めて去る。ダヤの産んだ女児は警察に連れ去られる。予算不足のために刑務所は閉鎖されそうになり、民間会社の経営下でコスト削減が徹底されて看守や女囚の間に摩擦が生じる。
シーズン4

アレックスは殺し屋に襲われ、ロリーの助けで殺して花壇に埋める。大勢の囚人が入所して、カプートの苦労は増える。看守は大量に辞職するが、元軍人が新たに雇われて穴を埋める。ヒスパニックが多数派となり、パイパーは下着ビジネスを妨害され、腕に焼印を押される。ヒーリーは精神上の問題を抱える。ニッキーとソフィアは独房から戻る。花壇から死体が発見され、看守長ピスカテラが高圧的に捜査する。囚人たちは抗議行動をとり、プッセイが巻き込まれて死ぬ。
シーズン5

プッセイの死をきっかけに始まった数日間の暴動を描く。ダヤは銃で看守の脚を撃ち、満足な処置を受けられなかった看守は死に至る。囚人たちは看守を人質にして刑務所を占領し、無秩序な行動をとる。携帯電話により、外の世界に向けビデオを公開する。暴動に巻き込まれたMCC幹部のリンダは囚人のふりをする。テイスティら黒人グループはプッセイの死の原因となった看守ベイリーの処罰と環境の改善を求める。州知事が交渉人としてフィゲロアを送り込むと、カプートが囚人たちの代理人となる。強硬策を求めるピスカテラは単身で刑務所に潜入するが捕えられる。一部の囚人が看守を逃がし、部隊が刑務所を鎮圧する。ピスカテラは鎮圧部隊に撃たれて死ぬ。囚人たちはバスに乗せられて刑務所を離れる。
シーズン6

鎮圧部隊は囚人がピスカテラを殺したように偽装する。囚人たちは重警備の刑務所に移されて暴行と尋問を受ける。カプートは停職となりフィゲロアが後任となる。リンダは囚人と間違えられて髪の毛を剃られ、これをネタにMCCを脅迫して重役となり、MCCをPolyConと改名して刑務所のイメージアップに取り組む。ペンサタッキーは親しい看守とともに逃亡するが手配されて自首し、症状の悪化したスーザンとともに快適なBブロックに収容される。看守たちは囚人の行末を予想するゲームにのめりこむ。

囚人たちはブロック間の抗争に巻き込まれる。レッドは暴動主導を認めて刑期を延長する司法取引を結ばざるを得ず、快適なBブロックに移ったフリーダに売られたと思い込んで憎む。ダヤは、釈放されて看守長ホッパーと付き合う母親アレイダと協力して所内でヘロインを売り、自身も中毒となる。

テイスティはMCCを辞めたカプートの奔走にもかかわらず、シンディに不利な証言をされ、ピスカテラ殺人で有罪となる。パイパーは囚人のボスに睨まれるが看守長と取引をして早期出所となり、アレックスと獄中結婚する。ソフィア、ブランカも出所となるが、ブランカは即座に逮捕されて移民収容施設に送られる。
シーズン7

パイパーは保護観察下の生活に苦労する。アレイダは同棲する看守長のホッパーを所長にしようとして果たせず、暴力事件を起こして刑務所に逆戻りする。 シンディはテイスティを売ったことを悔やみながら仮出所する。妹と偽っていた娘に真実を知られ、ホームレスとなる。

刑務所よりも劣悪な環境のPoliConが運営するICE違法移民収容施設が描かれる。違法移民たちは母国での暴力、処刑を逃れてアメリカにとどまろうとするが、容赦なく帰国を強制される。ブランカと再会したマリッツァはコロンビアに強制送還される。ブランカは仲間の助けで施設を出る。

リンダはフィゲロアをPolyCon運営のICEの施設長に転任させ、タミカを後任の所長に抜擢する。精神病棟を閉鎖してコストを削減する。所長となったタミカは懲罰房を閉鎖し、教育プログラムを始めるが、最終的にリンダに解雇される。 タミカを支援するカプートは、フィッシャーから#MeTooの告発を受ける。フィゲロアと不妊治療を始め、養子をとる。

アレックスは看守たちによって違法な商売を強制させられそうなところをマカロウに助けられる。それがきっかけで軽い商売を一緒に始めることになり密会を重ねるうちに恋仲になってしまう。何度か関係を重ねるが、最終的にはハイパーを裏切れないと関係を断つことをマカロウに伝え恋心に苦しんだマカロウによってオハイオの刑務所に移動させられる。 ダヤはダディの浮気を許せずに毒殺して密売組織を乗っ取り、母親アレイダと対立し、ホッパーの解雇を仕組む。 終身刑となったテイスティは絶望して自殺を望むが、囚人たちの教育プログラムを助け、再審には至らずも絶望を脱して出所者の支援ファンドを始める。 グロリアはルスチェックに救われて出所する。 長らく懲罰房に入れられていたレッドは認知症となる。 ローナは息子の死から目を背け、精神に異常をきたす。 ニッキーは親しくなったエジプトからの違法移民が強制送還され、レッドとローナの世話に苦労する。 ペンサタッキーはテイスティーの助けでGEDの勉強をするが学習障害に苦しみ、絶望し麻薬の過剰摂取で死ぬ。

オハイオに移ったアレックスは旧知の囚人たちに再会し、パイパーが面会に訪れる。
登場人物『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のキャストたち。
囚人たち
白人

パイパー・チャップマン(Piper Chapman


演 - テイラー・シリング / 日本語吹替 - 園崎未恵

本作の主人公。裕福な中流階級出身の白人で金髪。恋人のラリーと結婚を予定していたが、10年前に同性愛関係にあったアレックスのために麻薬密輸の代金を外国に持ち込んだ罪で、突然15か月の刑で収監される。お嬢様育ちゆえ当初は手荒い扱いも受けるが、徐々に持ち前の賢さと腹黒さを露わにし、刑務所内で生き残っていく。S6では早期出所当日、ニッキーとモレロが見守る中アレックスと獄中結婚する。S7では出所し弟夫婦と同居するも煙たがられ家賃を支払うため父親の事務所で働いた。その後アレックスの移動に伴いオハイオに移る。学校に通いつつ、スターバックスで働き始める。最後のシーンではアレックスとの面会で微笑み合う。


アレックス・ヴァウス(Alex Vause)

演 - ローラ・プレポン / 日本語吹替 - 土井真理

パイパーの元恋人の白人(後にパイパーと結婚)。麻薬の売人でレズビアン。長身、黒髪、黒縁眼鏡がトレードマーク。刑務所でパイパーと再会し、彼女を翻弄する。一度はパイパーを裏切って麻薬売人のボスの犯罪を証言し、仮出所する。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:57 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef