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オーガズム(英: Orgasm)・オルガスムス(独: Orgasmus)は、累積的な性的緊張からの突然の解放のことであり、骨盤まわりの筋肉のリズミカルな痙攣を伴い、強い快感を生んだ後に弛緩状態に至るもののことである[1]。
古代ギリシア語: οργασμ?? (「熟する」「満ちる」)を語源とし、日本語では性的絶頂とも。目次 全身の骨格筋の収縮、過度呼吸、心悸亢進、および骨盤まわりの筋肉のリズミカルな収縮を伴い[2]、強い快感を生んだ後に弛緩状態に至る[1]。他方で、心理学的には解放の頂点の主観的経験が見られる[3]。 現在ではすでに古典的な研究とされるマスターズとジョンソン
1 概説
1.1 定義
2 オーガズムへの到達
2.1 総論
2.2 女性のオーガズム
2.3 肛門の刺激
2.4 乳房と乳首の刺激
2.5 自然発生
2.6 不本意なオーガズム
2.7 不応期とマルチプル・オーガズム
3 医学的側面
3.1 生理的反応
3.1.1 段階と周期
3.1.2 男性
3.1.2.1 感覚
3.1.3 女性
3.2 脳
3.3 健康
3.4 加齢
3.5 オーガズム不全
4 タントラ・セックス
5 文学におけるオーガズム
6 生物学などにおけるオーガズムの機能を巡る諸仮説
6.1 つがい形成と性淘汰
6.2 繁殖力
6.3 精子の選択
6.4 痕跡説
6.5 個人差の遺伝的基礎
7 ヒト以外の動物
8 脚注
9 参考文献
10 関連文献
11 関連項目
12 外部リンク
概説
またオーガズムは、一面では、喜びを感じ、ゆだねるという心理的な経験であり、その時、心はもっぱら自分の個人的な体験だけに向けられているものである[1]。
オーガズムは不随意もしくは自律的な大脳辺縁系により支配されており、性器と肛門を取り囲む下部骨盤筋群の高速な筋収縮(英語版)のサイクルを伴う[1]。オーガズムの間には脳波のパターンにはっきりとした変化が現れ、このことはオーガズムの反応における辺縁系の重要性を示している[1]。男性と女性の脳はオーガズムの間には類似した変化を見せ、脳活動のスキャンは大脳皮質の大部分での一時的な代謝活動の低下と辺縁系での代謝活動の無変化もしくは増大を示す[5]。
1970年代のマスターズ&ジョンソンの研究では、「生理的な反応の大半は男女共通である」とされた(と主張された)[6]が、男女のオーガズムの生理的な相違点としては射精および不応期(英語版)の存在がある。