岩崎拓矢が2011年に設立した会社とは異なります。
オルカ(ORCA)は、かつて日本に存在した中堅のアーケードゲーム開発会社。本社は東京都新宿区西新宿のNSビル内にあった。倒産時の社長は戸津猛[1]。関連子会社として「グリンビー商事」(品川区西五反田、社長・清本吉行=後の東亜プラン初代社長)があった[2]。 1978年12月創業[1]。オルカという名前の通り、シャチを象ったシンボルマークが目印だった。創業当初はジャンピュータやクレイジー・クライマー等のコピー基板を作っていた事が確認されている(シンボルマークの入った基板やオルカ名義のインストレーションカードが存在している)。また、子会社のグリンビー商事がセガの「ペンゴ」のデッドコピー基板である「ペンタ」を製造販売していたことで訴訟沙汰になったものの、後に和解している。[2] 1981年7月に発売した「リバーパトロール」が代表作。当時は風営法の影響がなく、駄菓子屋の店頭などの極小ロケーションでの展開を行っていた。 1983年6月20日、2度目の不渡を起こし倒産[1]。会社整理中に固定画面のアクションゲーム「ホッパーロボ」(セガ販売)、「バスター」(後に藤興産が「セサミジャパン」ブランドで販売)を出したのを最後に解散した。会社自体は1980年代に数多く存在した中堅メーカーのひとつに過ぎなかったが、元スタッフが後に東亜プランやホワイトボード(後のサントス)こみにけーと(後のヒューマン)を設立するなど、その後の日本のゲーム業界の発展を支えていくことになった。 オルカの作品のいくつかはセガのSC-3000などに移植されている。
概要
ゲーム作品(代表作)
アーケード
1981年
7月 - リバーパトロール
10月 - パーカッサー
1982年
5月 - ザ・バウンティ
6月 - ルーパー
7月 - スプリンガー、ファンキービー
10月 - マリンボーイ
1983年
3月 - ネットウォーズ、ビッグニュートン
4月 - スーパークラッシュ
6月 - イスパイアル(THUNDERBOLT名義、GGI/TAITO販売)
7月 - スカイランサー(ESCO販売)、ゾディアック(ESCO販売)
9月 - ホッパーロボ(セガ販売)
12月 - バスター(セサミジャパン名義、藤興産販売)
同社による海賊版
1980年 - ムーンクレスタ、フェニックス、ジャンピューター、クレイジー・クライマー
1981年 - クレイジーコング(ファルコン版クレイジーコングPART IIのデッドコピー)、ミズ・パックマン
脚注^ a b c 「ゲームマシン」1983年8月15日号6面
^ a b 「ゲームマシン」1983年5月1日号4面
外部リンク
オルカ - メディア芸術データベース