オリバーソース株式会社
Oliver Sauce Co.,Ltd.
種類株式会社
市場情報非上場
本社所在地 日本
〒650-0047
兵庫県神戸市中央区港島南町3-2-2
設立1947年
業種食料品
法人番号9140001012724
オリバーソース株式会社(Oliver Sauce Co.,Ltd.)は兵庫県神戸市中央区港島南町に本社を置く、ソースを中心とする食品メーカーである。 1920年(大正9年)、大坂の老舗醤油醸造蔵 「浪速醸造」当主の次男・道満清が家と袂を分かち、神戸でイギリス産のウスターソースを発売。外国人居留地等を中心に輸入液体調味料の研究と委託販売を行う。この事業を継承して、1923年(大正12年)、道満が神戸で道満調味料研究所を創業させると共に、国産ウスターソースの製造・開発を開始した。その後、本家イギリス・ウスター市のOliver社とその日本代理人の廃業に伴い、商標権と意匠を引き継ぐ[4]。 1966年、社名をオリバーソースに変更する。 発売されているソースは同業他社のオタフクソースやイカリソースなどと比べて酸味が控えめで甘味が強いのが特徴である。そのため酸味より甘味を好む地域では前述の2社よりシェアが高い。 1948年(昭和23年)に従来のウスターソースを改良した[5]世界初の濃厚ブラウンウスターソースである「オリバーとんかつソース」を発売しており[6]、濃厚ソースの先駆者として知られている[5]。 1968年(昭和43年)にはそれまでお好み焼きやたこ焼きなどの業務用のみで発売していた低酸性のソースである「お好み焼ソース」の保存性を向上させて他社に先駆けて家庭用お好み焼き専用ソースとして市販に踏み切り[6]、お好み焼きソース市場では10%強のシェアで広島に本拠を置くオタフクソースに次ぐ2番手の地位にあるとされており[7][8]、お好み焼き・焼きそばソース市場ではイカリソースやカゴメ、ブルドックソース、オタフクソース、コーミ等のウスターソース市場ではより規模の大きなメーカーを凌ぐ売上を上げている[9]。 「とんかつソース」や「お好み焼ソース」などの濃厚ウスターソースの研究開発に注力している一環で、1993年(平成5年)から沈殿製法と呼ばれるウスターソースの伝統的な製法による芳醇なソースの製造に取り組み[10]、ウスターソースの熟成期間中に底部に自然沈降した粘り気の多い[6]沈殿物を商品化して同年3月から「どろソース」として製造・販売を始めた[11]。 この「どろソース」は発売当初から順調に売り上げを伸ばし[11]、さらに、地元神戸のB級グルメであるそばめしブームの影響でテレビ番組で採り上げられた直後の2000年(平成12年)12月には前月比60%増と急増するなど[12]そばめしブームを活かして売上を年々拡大して[13]こだわり商品の一つとしてスーパーなどのソース売場で販売されるようになり[14]、オリバーソースを代表する商品として業務用・家庭用で販売されるようになった[3]。
概要
創業と社名変更
濃厚ウスターソースの展開