オリエント時計株式会社
ORIENT WATCH CO., LTD.種類株式会社
市場情報非上場
略称オリエント
本社所在地 日本
〒160?8801
東京都新宿区新宿四丁目1番6号
JR新宿ミライナタワー29階
設立1950年(昭和25年)7月13日
業種電気機器
法人番号4010001008657
オリエント時計株式会社(オリエントどけい[2])は、東京都新宿区に本社を置く日本の企業である。2017年3月31日まではセイコーエプソン(以下、エプソン)の機能子会社で、連結事業として腕時計の製造、販売を行っていた。同年4月1日付を以て親会社のエプソンに事業統合され、以降はエプソンの腕時計のブランド(ORIENTブランド)として機能している。 かつてはウォッチ専業メーカーであったが、プリンタ事業や電子機器事業に進出し、2008年3月期には連結売上高の7割近くが時計以外の事業によるものとなっていた。エプソンによる完全子会社化によりプリンタ事業や電子機器事業が分離されてからは、再びウォッチ専業となっていた。 ウォッチの分野では、機械式腕時計が全盛だった1970年代前半まで、独特のセンスによる極端に個性的で強烈なデザイン[3][4][5]の腕時計を世に送りだしていた。1970年代にはクォーツ時計の比率を高め、アラーム腕時計「デジタル三世」、低価格腕時計「デジタルエース」などのヒット商品を生みだした。一時は機械式時計の開発を行わなくなったが、1990年代末には機械式時計ブランドの「オリエントスター」を復活させた。安価だが比較的精度の高い機械式ムーブに特徴のあるデザインや、ぜんまい残量を示すリザーブメーターを付けた事から次第に売り上げを伸ばし、2000年代前半には普及機から高級機まで機械式時計のラインナップを揃えた。2004年(平成16年)には1960年代の薄型自動巻ムーブを元に新規の自動巻ムーブを開発し、フラッグシップブランドである「ロイヤルオリエント」を復活、2007年(平成19年)時点では比較的単価の高い機械式時計が主力商品となっており、クォーツの比率は低くなっている。 1978年(昭和53年)にはクロックメーカーの東京時計製造を買収し、クロック分野に進出したが、後に撤退している。 1980年代はイメージキャラクターに女性アイドル歌手や女性タレントなどを起用しており、岩崎良美、中森明菜、Wink、山田邦子らがテレビCMに出演していた。 2017年(平成29年)4月1日に販売部門はエプソン販売へ、その他部門はエプソンに統合された[6]。オリエント腕時計の部品製造や組み立ては、秋田エプソン(旧・秋田オリエント精密)の本社工場で行われている[7]。 (時計の小売販売事業を行っている東洋時計株式会社 後に東洋時計は事業を停止する。
概要
沿革
東洋時計株式会社
1920年(大正9年) - 東洋時計製作所として設立され、置時計の製造を始める。
1934年(昭和9年) - 腕時計の製造を始める。
1936年(昭和11年) - 南多摩郡日野町(後の日野市)に工場を新設する。
戦時中 - 商号を変更し東洋兵器工業株式会社となる。後に東洋時計株式会社へと商号変更する。
1946年(昭和21年) - 労働争議(東洋時計上尾争議)が勃発し、1名が死亡、100名以上[8]が負傷する。
オリエント時計株式会社
1950年(昭和25年) - 多摩計器株式会社として東京都南多摩郡日野町にて設立される。東洋時計の日野工場を借り受け、腕時計などの製造を始める。
1951年(昭和26年) - 商号をオリエント時計株式会社に変更する。機械式腕時計「オリエントスター」発売。
1952年(昭和27年) - 借り受けていた日野工場が公売にかけられたため、これを落札して自社所有とする。
1953年(昭和28年) - 本店を東京都中央区へ移転する。