オモ川下流域
(エチオピア)
オモ川のデルタ(衛星写真)
英名Lower Valley of the Omo
仏名Basse vallee de l'Omo
登録区分文化遺産
登録基準(3), (4)
登録年1980年
公式サイト世界遺産センター
オモ川下流域(オモがわかりゅういき)は、エチオピアにあるユネスコ世界遺産のひとつ。エチオピア南西部にあたるこの地域からは、数百万年単位に及ぶ多くの種類の化石人骨が出土しており、そのことが登録理由となった。また、ここからはホモ・ハビリスが使用した約250万年前に遡る最古の打製石器も発見されている。
1930年代にフランスの調査隊が発掘調査を行ったのが、この流域での最初の調査である。その後、数度にわたって発掘が行われた結果、アウストラロピテクス・エチオピクス、アウストラロピテクス・アファレンシス、アウストラロピテクス・アフリカヌス、アウストラロピテクス・ロブストゥス、アウストラロピテクス・ボイセイ、ホモ・ハビリス、ホモ・エレクトゥス、ホモ・サピエンスなど、現生人類に直結するものだけでなく、枝分かれして絶滅したものも含め、様々な時代の様々な化石人骨が多数出土し、古人類学の研究上、極めて重要な一帯となっている。
登録基準からの翻訳、引用である)。
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
脚注[脚注の使い方]
参考文献
ユネスコ世界遺産センター(監修)『ユネスコ世界遺産 (12) 中央・南アフリカ』講談社、1997年
中川武 三宅理一 山田幸正(監修)『世界遺産を旅する・第12巻(エジプト・アフリカ)』近畿日本ツーリスト、1999年
関連項目
世界遺産の一覧 (アフリカ)
エチオピアの世界遺産
アワッシュ川下流域 - 化石人骨ルーシーが発見された場所。
トゥルカナ湖国立公園群 - オモ川が注いでいるトゥルカナ湖を対象とするケニアの世界遺産。ここからも化石人骨が出土している。
表
話
編
歴
エチオピアの世界遺産
文化遺産
ラリベラの岩窟教会群
ゴンダール地域のファジル・ゲビ
アワッシュ川下流域
ティヤ
アクスム
オモ川下流域
歴史的城塞都市ハラール・ジュゴル
コンソの文化的景観
自然遺産
シミエン国立公園
複合遺産
なし
世界遺産
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抹消
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