オポッサム形目
ミナミオポッサム Didelphis marsupialis
分類
Didelphida Szalay, 1982[2]
和名
オポッサム形目[3]
オポッサム科[3]
オポッサム形目 (オポッサムけいもく、Didelphimorphia) は、哺乳綱有袋類に分類される目。現生種はオポッサム科(Didelphidae)のみで構成される。別名オポッサム目[4]、ディデルフィス目(Didelphida)[5]。 北アメリカ大陸、南アメリカ大陸[6] 吻は長く、先端が尖っている[6]。多くの種で物に巻きつけることができる尾がある[6]。 オポッサム属やミズオポッサム属などには育児用の袋(育児嚢)があるが、育児嚢が発達せず皺状にすぎない種や育児嚢がない種もいる[6]。 以前は有袋目の多門歯亜目Polyprotodontaに含まれていたが[7]、多門歯亜目は多系統群として解体された[8]。有袋類も真獣類と同様に適応放散していることから、下位グループが複数の独立した目として分割されている[4][8]。 以前は白亜紀末に出現した原始的なグループとして考えられており[8]、オポッサム形目を亜目として、白亜紀後期に生息したスタゴドン科Stagodontidae(ディデルフォドンDidelphodonなど)やペディオミス科Pediomyidaeといった初期の有袋類を含む古後獣亜目Archimetatheriaなどとともにディデルフィス目としてまとめる説もあった[2]。またペラデクテスPeradectesやペラテリウムPeratheriumなどもオポッサム科に含められていたが[8]、一方でこれらの初期群を含むディデルフィス目は側系統群ともされていた[2]。のちの研究により初期群は有袋類のステムグループに属し、本目とは系統的に離れていると考えられている[9]。狭義の本目は暁新世前期に出現し、少丘歯目とともに現生有袋類との共通祖先から最も初期に分岐した系統の一つとされている[9]。 現生群をオポッサム亜科とウーリーオポッサム亜科の2亜科に分ける説があった[1][6]。
分布
形態
分類
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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