オペル・カリブラ
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オペル・カリブラ
フロント
リア
インテリア
概要
製造国 ドイツリュッセルスハイム・アム・マイン
 フィンランドウーシカウプンキヴァルメト・オートモーティブ
販売期間1989年6月 ? 1997年6月(生産終了)
デザインエアハルト・シュネル(ドイツ語版)
ボディ
ボディタイプ3ドアハッチバッククーペ
駆動方式前輪駆動
四輪駆動
プラットフォームGM2900プラットフォーム
パワートレイン
エンジン2.0L C20NE 直列4気筒
2.0L C20XE 直列4気筒
2.0L X20XEV 直列4気筒
2.0L C20LET 直列4気筒ターボ
2.5L C25XE V型6気筒
変速機5速MT
ゲトラグ製6速MT
アイシン製4速AT
その他
姉妹車シボレー・カリブラ
ホールデン・カリブラ
ボクスホール・カリブラ
生産台数239,118台[1]
4WD車: 3,385台
V6車: 12,015台
系譜
先代オペル・マンタ
後継無し
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カリブラ(Calibra )は、ドイツ自動車メーカーオペル1989年から1997年まで生産・販売したスペシャルティカーである。イギリスではボクスホール・カリブラとして、1999年まで販売された。
概要

マンタに代わるスペシャルティクーペという位置づけで、1989年6月10日に登場。ベクトラAをベースに開発された。ボディはCd値が0.26(ターボ車は0.29)という、当時世界で最も優れた空力性能を持った量産車であり、1999年にホンダ・インサイトアウディ・A2がCd値0.25をたたき出すまで、この空力性能を越える車は存在しなかった。また、クーペとしては居住性も高く、6:4分割可倒式シートバックを採用することでラゲッジスペースの容量拡大が図られている(シートを倒した状態で最大980L)。

エンジンは2.0L直列4気筒SOHC/DOHCを搭載。1994年には170psを発生するエコテック2.5LV型6気筒DOHCを追加。駆動方式は前輪駆動(FF)である。サスペンションはフロントがストラット、リアがセミトレーリングアーム式を採用。オメガに採用されているものと同じDSAサスペンションを搭載。ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リアはディスク。

1990年11月、ビスカスカップリング式フルタイム4WDのモデルを追加。センターデフの直後には、電磁式多板クラッチが備えられており、時速25km以上からのブレーキング時にリアへの駆動力を遮断することにより、ボッシュ4ch4センサー式ABSの作動を妨げないようになっている。

1991年、ターボを追加。2.0LDOHCエンジンをベースにKKK社(Kuhnle Kopp und Kausch)製ICターボ(最大ブースト圧0.7bar)によって204ps/5,600rpm(最大トルク 28.5kgm/2,400rpm)を発生し、独ゲトラグ社製6速MT(変速比3.570/2.160/1.450/1.110/0.890/0.740,最終減速比3.720)と組み合わせられる。駆動方式は4WD。タイヤサイズは、205/50ZR16(1994年モデル)。6JホイールのPCDは110mmで5穴。オフセット49mm。

ターボは、エキゾーストパイプとタービンハウジングを一体化することにより、熱効率の向上と軽量化(5.27kg)を同時に達成している。また、タービンハウジングにはウォータージャケットを備えるとともに空冷式オイルクーラーも備え、冷却効率を高めている。

日本では1994年に発売。導入されたのは16V(DOHC・FF・4速AT)とターボの2種類。ただしターボは、1994年と1995年の2年間のみの輸入であった。日本導入モデルにはエアバッグ(1994年モデルは運転席のみ)とABS、イモビライザーが標準装備され、オプションにはレザーシートとサンルーフを用意した。1995年モデル以降はホワイトメーターとなり、センターコンソールに電圧計と油圧計が装着。

1997年6月、生産終了。
モータースポーツDTM仕様のカリブラ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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