オペラ座の怪人_(1986年のミュージカル)
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オペラ座の怪人
The Phantom of the Opera
タイトルカード
作曲アンドリュー・ロイド・ウェバー
作詞チャールズ・ハート
リチャード・スティルゴー (補作)
脚本アンドリュー・ロイド・ウェバー
リチャード・スティルゴー[1]
原作1910年、小説『オペラ座の怪人』 by ガストン・ルルー
初演1986年10月9日 ? ハー・マジェスティーズ劇場, ロンドン
上演1986年 ウエストエンド
1988年 ブロードウェイ
1988年 ウィーン
1988年 東京
1989年 トロント
1989年 ストックホルム
1989年 ロサンゼルス
1990年 ハンブルク
1991年 第1回全米ツアー
1992年 第2回全米ツアー
1993年 サンフランシスコ
1993年 スヘフェニンゲン
1996年 バーゼル
1997年 オークランド
1999年 メキシコシティ
2000年 コペンハーゲン
2001年 韓国
2002年 マドリード
2003年 ブダペスト
2004年 映画化
2005年 サンパウロ
2006年 ラスベガス・スペクタキュラー
2008年 第3回全米ツアー
2009年 ブエノスアイレス
2009年 韓国
2011年 25周年記念
2012年 イギリス・ツアー
2013年 北米ツアー
2013年 ハンブルク
2014年 モスクワ
2014年 タルトゥ
2014年 プラハ
2015年 ヘルシンキ
2015年 ニュージーランド・ツアー
2016年 ストックホルム
2016年 パリ
2017年 横浜
他多数
受賞1986 ローレンス・オリヴィエ賞 ミュージカル作品賞
1988 トニー賞 ミュージカル作品賞
ウェブサイト ⇒http://www.thephantomoftheopera.com
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ステージの概観演者のカーテンコール

『オペラ座の怪人』(オペラざのかいじん、Le Fantome de l'Opera、The Phantom of the Opera)は、フランスの作家ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』を基にしたミュージカル。アンドリュー・ロイド・ウェバーが音楽を、チャールズ・ハートが作詞を、リチャード・スティルゴーが補作を担当し、ロイド・ウェバーとスティルゴーが共に脚本を著した[1]。醜い音楽の天才による不思議な力にとりつかれる美しいソプラノ歌手のクリスティーヌ・ダーエを中心に描かれている。

1986年、ロンドンのウエスト・エンドで、1988年、ブロードウェイで開幕した[2]。1986年、ローレンス・オリヴィエ賞、1988年、トニー賞ミュージカル作品賞を受賞し、タイトル・ロールを演じたマイケル・クロフォードがオリヴィエ賞およびトニー賞のミュージカル男優賞を受賞した[3]。2位以下を大きく引き離してブロードウェイ史上最長のロングラン公演作品となっており、2012年2月11日、史上初のブロードウェイ公演1万回を達成した[4]。ウエスト・エンドではミュージカルでは『レ・ミゼラブル』に続き2番目のロングラン作品であり、全作品中では『ねずみとり』に続き3番目のロングラン作品である[5][6][7]

ブロードウェイでの興行収入は8億4500万ドルで『ライオン・キング』に次いで2番目に高く、世界中での総合興行収入は史上最高の56億ドルであり[8]、『オペラ座の怪人』が最も経済的に成功したエンタテイメント・イベントとなっている[9][10]。2017年時点で27カ国145都市1億3000万人以上が観賞し[9]、2019年時点では全世界での観客動員数は1億4500万人を上回る[11]。ウエスト・エンドでは2023年4月時点でなおも公演中である。
概要

『オペラ座の怪人』は、豪華な衣装や舞台装置に大金をつぎ込むメガミュージカルの先駆けとして、1986年10月9日ロンドンウエストエンドの「ハー・マジェスティーズ劇場」で初演され、1988年1月26日にはニューヨークブロードウェイでも上演がはじまり、大ヒットとなった。ロンドンでは『レ・ミゼラブル』に次ぐミュージカル史上第2位の22年、ニューヨークでは2023年4月16日に終演を迎えるまでの35年という史上最長ロングラン公演記録を保持している[12]

東京でも1988年の4月に劇団四季が上演を開始した。日本でも上演劇場を変えながら断続的に長期公演を行っている。

19世紀末のパリオペラ座(オペラ・ガルニエ)が舞台。パリのオペラ座の地下に住み、劇場関係者から恐れられている怪人と、怪人に歌手としての素質を見いだされレッスンを受けるコーラスガールのクリスティーヌ・ダーエと、その幼なじみで新たにオペラ座の後援者となったラウル子爵の3人を巡る三角関係のストーリーが描かれる。

ルルーの原作の雑多なストーリーを刈り込み、登場人物を絞り込んで、怪奇ものでありながら怪人を中心としたラブ・ロマンスに焦点を当てている。ロイド=ウェバーによる流麗な音楽、豪華な舞台衣装や美術、鮮やかな舞台転換などが多くのファンを引きつけている。

ロイド=ウェバーが、当時ミュージカル俳優としては無名だった妻サラ・ブライトマン(1990年に離婚)を、ニューヨークブロードウェイの俳優協会の反発を押し切って主役に抜擢。音域も彼女に合せたものとされる。ちなみに、彼女はこの年のトニー賞主演女優賞を逃しているが、これは俳優協会からの反感の表れとも言える。彼女を世界のトップスターに押し上げた作品でもあり、ラスト近く、クリスティーヌが指輪をファントムに返しに戻るシーンなど、全編ブライトマンへのオマージュにあふれている。
経緯
アイデア


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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