オペラの怪人_(1943年の映画)
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オペラの怪人
Phantom of the Opera

監督アーサー・ルビン
脚本ジョン・ジェイコビー (リメイク)
原作ガストン・ルルー
オペラ座の怪人
製作ジョージ・ワグナー
出演者ネルソン・エディ
スザンナ・フォスター
クロード・レインズ
音楽エドワード・ウォード
撮影W・ハワード・グリーン
ハル・モア
編集ラッセル・F・シェーンガース
製作会社ユニバーサル・ピクチャーズ
配給ユニバーサル・ピクチャーズ
公開 1943年8月12日(ロサンゼルス)[1]
1943年8月27日
1943年10月14日(ニューヨーク)
1952年1月24日
上映時間92分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$1,750,000[2]
興行収入$1.6 million (US rentals)[3]
2,316,416 admissions (France, 1945)[4]
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『オペラの怪人』(Phantom of the Opera)は、1943年、ユニバーサルによるミュージカルホラー映画ネルソン・エディ、スザンナ・フォスター、クロード・レインズが主演し、アーサー・ルビンが監督を務め、テクニカラーで撮影された。オリジナルの音楽はエドワード・ウォードが作曲し、ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』を大まかに基にしている。この映画は1925年のロン・チェイニー主演の映画『オペラの怪人』のリメイクである。

1925年版のために製作されたオペラ・ガルニエの内装のレプリカであるオペラ座のセットが再利用された。セット以外にこのリメイクは前作と共通する部分があまりない。オリジナルのあらすじとは全く異なり、仮面舞踏会のシーンはないが、精巧なカメラ・ワークによるシャンデリア落下の著名なシーンはある。撮影はハル・モアとW・ハワード・グリーンが務めた。ユニバーサル・モンスターズのシリーズで唯一アカデミー賞を受賞した。レイン演じる怪人はチェイニーの怪人より見劣りするが、現在ユニバーサル・モンスターズの主要作品の1つと考えられており、『魔人ドラキュラ』(1931年)、『フランケンシュタイン』(1931年)、『ミイラ再生』(1932年)、『透明人間』(1933年)、『フランケンシュタインの花嫁』(1935年)、『狼男』(1941年)、『大アマゾンの半魚人』(1954年)としばしば並び称される。この映画にはレスター・ホートンによる振付が含まれる。
あらすじ

エリック・クロウデン(クロード・レインズ)は20年間パリ・オペラ座のヴァイオリン奏者であった。しかし左手の指が動かなくなったため演奏に支障が出る。クロウデンは解雇されるが、指揮者はクロウデンがこれまでの稼ぎで今後の生活に十分な資金があるとみなす。実際資金は残っておらず、これまでクロウデンは密かに若いソプラノ歌手クリスティーヌ・デュボワ(スザンナ・フォスター)のレッスン資金に匿名で大金をつぎ込んでいたのである。絶望し、金を得ようとクロウデンは自身が作曲した協奏曲を出版してもらおうとする。なかなか返答がなく心配になり出版社モウリス・プレヨル&ジョゼット・デシャデンズを訪れる。この楽譜について誰も知らず、誰も気にかけない。クロウデンは主張するが、プレヨルは出て行けと雑に言い、エッチングの作業に戻る。

諦めたクロウデンはしばしそこに立ち尽くし悲しくうなだれる。隣室から誰かが演奏する音楽が聞こえ、クロウデンはショックを受ける。フランツ・リストがクロウデンの曲を演奏しており称賛しているのだが、プレヨルがクロウデンの協奏曲を盗み著名なリスト作曲の曲として売り出そうとしていることに気付き、クロウデンは腹を立ててプレヨルを絞め殺そうとする。クロウデンがプレヨルを床に叩きつけると、プレヨルのアシスタントのジョゼットがエッチング用の酸をクロウデンにかける。甲高い悲鳴を上げて手で顔を覆いながらドアから飛び出る。クロウデンは殺人容疑で警察に追われ、オペラ座の下水道に逃げ込む。衣裳部から仮面を盗んで醜く変形した顔を隠しながらもクリスティーヌを気に掛ける。

警官のラウル・ドーベール(エドガー・バリア)はクリスティーンにオペラ座を退団させ結婚したがっている。しかし著名なバリトン歌手アナトール・ガロン(ネルソン・エディ)もクリスティーヌの心を勝ち取りたいと願っている。クリスティーヌはどちらも良い友達と思っているが、気持ちを伝えたことはない。クリスティーヌは、主演のためなら何でもするオペラ座の歌姫マダム・ビアンカロリ(ジェーン・ファラー)の代役である。オペラ『Amore et Gloire 』上演中、クロウデンは小道具のワインに薬物を入れたためビアンカロリは倒れ、演技ができなくなる。演出家はクリスティーヌをビアンカロリの代役として出演させ、圧倒的な演技をみせる。マダム・ビアンカロリはガロンとクリスティーヌの仕業と疑う。ビアンカロリはラウルに2人を逮捕するよう迫るが、証拠がないためその証言の真偽が不明なので逮捕できないと応える。ビアンカロリは条件を提示する。この時のクリスティーヌの演技について新聞に載せず、この公演のことを誰も思い返さないのならこの事件のことは忘れると語る。この条件は皆、特にクリスティーヌとアナトールを落胆させた。その夜、クロウデンはビアンカロリの楽屋に侵入し、彼女とメイドを殺害する。次の公演は休演となる。

数日後、オペラ座のオーナーたちはビアンカロリの代わりにクリスティーヌを出演させるよう要求する手紙を受け取る。クロウデンを捕まえるため、ラウルは『La Prince Masque du Caucasus 』の公演にはクリスティーヌを主演させずにクロウデンをおびき出す計画を立て、ガロンは上演後にリストに協奏曲を演奏させる計画を立てる。


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