オベチェ
ガーナのカクム国立公園
界:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 angiosperms
階級なし:真正双子葉類 eudicots
階級なし:コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし:バラ上群 superrosids
階級なし:バラ類 rosids
階級なし:アオイ群 Malvidae / rosid II
目:アオイ目 Malvales
科:アオイ科 Malvaceae
属:オベチェ属 Triplochiton
種:オベチェ T. scleroxylon
学名
Triplochiton scleroxylon K.Schum.
シノニム
Samba scleroxylon (K.Schum.) Roberty[2]
英名
African whitewood, African maple
オベチェ[3][4][5][6][7]あるいはオベチュ[8](obeche; 学名: Triplochiton scleroxylon)とは、アオイ科(旧アオギリ科)の落葉高木の一種である。西アフリカの主にギニアからカメルーンにかけて自生し(参照: #分布)、西アフリカで産出する材木の半分を占める[8]。特徴の一つはカエデのような形状の葉であり(参照: #特徴、#オベチェ属)、また材木は白っぽい色合いで加工が容易であり、内装や家具、彫刻などの用途がある(参照: #利用)。ガーナでは伝統的な紋様(アディンクラ・シンボル)の一つに本種の種子にちなむものが見られるが、この紋様はガーナ以外の場所でも使用されている(あるいはそう推定される)例が複数見られる(参照: #民俗・ポップカルチャー)。
オベチェというのはナイジェリアのエド語に由来する呼称である[9]が、本来のエド語の発音では [o??x??] といい、「オヴェヘ」に近い発音である(参照: #諸言語における呼称)。カメルーン周辺での呼称からアユース(ayous)[4][10][注 1]やコートジボワール等での呼称からサンバ(samba)[11][6]とも呼ぶ(参照: #諸言語における呼称)。日本においてはアユースの名で取引されていることが多い[5]。アフリカスオウと訳された例も存在する[9]。
木材としては軟らかい部類であるが、それにもかかわらずギリシア語で〈硬い材〉を意味する種小名 scleroxylon がつけられている[12]。 ギニア、シエラレオネ、リベリア、コートジボワール、ガーナ、トーゴ、ベナン、ナイジェリア、カメルーン、赤道ギニア、ガボン、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国に分布する[2]。
目次
1 分布
2 特徴
3 利用
4 民俗・ポップカルチャー
4.1 ことわざ
4.2 ワワ・アバ
5 諸言語における呼称
6 オベチェ属
7 脚注
7.1 注釈
7.2 出典
8 参考文献
9 関連文献
10 関連項目
11 外部リンク
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