オビ=ワン・ケノービ
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同名のテレビドラマについては「オビ=ワン・ケノービ (テレビドラマ)」をご覧ください。

オビ=ワン・ケノービ
Obi-Wan Kenobi
スター・ウォーズシリーズのキャラクター
オビ=ワン・ケノービの衣装
初登場『新たなる希望』(1977年)
アレック・ギネス
ユアン・マクレガー
ジェームズ・アーノルド・テイラー(アニメ版)
プロファイル
種族人間
性別男性
職業ジェダイの騎士
ジェダイ評議員
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オビ=ワン・ケノービ(Obi-Wan Kenobi、ベン・ケノービ)は、アメリカSF映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する架空の人物であり、ジェダイの騎士である。「オビ=ワン・ケノビ」と書かれることもある。「エピソード4?6」ではアレック・ギネスが、「エピソード1?3」ではユアン・マクレガーが演じた。アニメ作品『スター・ウォーズ クローン大戦』『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』『スター・ウォーズ 反乱者たち』ではジェームズ・アーノルド・テイラーが声を担当した。
人物

アナキン・スカイウォーカールーク・スカイウォーカーの二世代の主人公に師としてフォースの道を教えたシリーズ中でも重要な人物である。
ジェダイ騎士

クワイ=ガン・ジンと同じく誠実で穏やかな人柄で対話による交渉に長けている。師が多用していた手をかざしてフォースで他人の心を操る技・“マインド・トリック”を得意とする。戦闘技能も超一流。

ジェダイの中でも特に強力なフォースを持つヨーダや剣技に優れたメイス・ウィンドゥなどのように大きく突出した能力は無いが、代わりに弱点といえる弱点が存在せずバランスよく全ての能力に優れている。アナキンは『エピソード2』劇中でパドメに対し、オビ=ワンについて「マスター・ウィンドウの様に強く、マスター・ヨーダの様に賢い」と評している。突出していないとは言え各種の能力は経験に裏打ちされた高いレベルに達しており、師を失った後も独自にフォースの修練をしていたため強力なフォースを使いこなし、実戦を経た剣の腕も相当なものである。戦術にも明るく、剣技の型が防御持久型だったため最強の戦闘能力を誇りかつ攻撃型の剣技シエンを使うアナキンとの一騎討ちでは終始防戦一方だったが地の利を巧みに使い、彼の一瞬の隙を突くことで辛くも勝利を収めた。航空機のパイロットとしても優れた腕を持ち、数多くの危機を卓越した操縦技術で切り抜けているが飛行や操縦自体は好きではないらしく、本人曰く「飛ぶのは嫌い」「飛ぶのはドロイドの仕事」とのこと。またブラスターなどの銃火器を「野蛮な武器」と嫌っており、ジェダイとしてライトセーバーとフォースでの戦いを好む。

最も狡猾にして洞察力のある最も粘り強いジェダイ・マスターと言われ、銀河の調停者であるジェダイ騎士団のなかでも特に交渉事に長けたジェダイ騎士としてヨーダやメイス・ウィンドゥらジェダイ評議会の古参のマスターたちからも一目置かれている。そのためオビ=ワンのことを“交渉人(ネゴシエーター)”と呼ぶ者も多い。事実、パドメ・アミダラ護衛の任に就くまでは国境紛争の調停という外交的な任務に就いていた。また、クローン戦争時の彼の旗艦にはこの名が付けられている。

得意とする剣技の型は守りに重点を置いたソーレスであり、ジェダイの騎士最高の剣士と称えられるメイス・ウィンドゥにさえも「ザ・マスター」(ソーレスを極めた者)と言わしめるほどの実力を持つ。元々は師のクワイ=ガンと同じアタルの使い手だったが、アクロバティックな動きから来る防御不足と体力消費量が裏目に出てクワイ=ガンがダース・モールに殺された事から防御持久型のソーレスに切り替えた。ただしアタルの修行自体は継続していた模様で、『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』では弟子のアナキンがアタルの型を披露する場面がある他『反乱者たち』で再びダース・モールと対峙した際には敢えてアタルを(ソーレス→シャイ=チョーの構えを経て)使用し勝利している。劇中の戦闘では師を倒したダース・モールを仕留めたのを皮切りに完全武装のジャンゴ・フェットをライトセーバーを落とした状態ながら飛び蹴りで追い詰め、ジオノーシスの闘技場に牽き立てられた際は手錠をかけられ両手が不自由ながらも猛獣や番兵を圧倒。クローン大戦では4本のライトセーバーを同時に操るグリーヴァス将軍と双刃の武器を振るうマグナガードも難なくあしらっており、極めて高い戦闘技術と経験からくる順応性を見せている。とりわけ絶壁に追い詰められた時に持ち前の危機回避能力を発揮しており、幾度となく生還を果たしている。ダース・モールやダース・ベイダー(アナキン)といった自分以上の実力者に対しても奇策や地の利を利用することで最終的に勝利を得た。ただし師の師にあたるドゥークー伯爵とは戦法の相性が悪いのか、その能力を最大限に発揮することができず早々に負傷、または気絶によって戦闘不能にさせられており苦手としている。『シスの復讐』の小説ではアナキンと共にドゥークーと互角に戦っているが、「紳士らしくない戦い方」をされフォースにより壁に叩き付けられて負傷している。また「エピソード1?3」において戦闘中にライトセーバーを落とすという致命的な失態も演じており、そのせいで幾度と無く危機に陥っている。

戦闘の際は他のジェダイ同様ライトセーバーのみを使用するが、応急的にブラスターを使用したこともある。が、『エピソード3/シスの復讐』や『エピソード4/新たなる希望』ではブラスターを「野蛮な(優雅でない、無粋な)武器」と称していることから戦闘には一種の美学も持ち合わせているようである。『エピソード4』ではライトセーバーを「宇宙で最も洗練された武器」と語っている。『スター・ウォーズ クローン大戦』や『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』とそのTVシリーズのシーズン3までではクローン・トルーパーの装甲服を使用している。

独自の信念に従って行動し、評議会との対立も顧みなかった師クワイ=ガン・ジンの背を見て育ってきたせいか奔放な弟子アナキンに対しジェダイの掟に従うよう説教する場面が多く、弟子や他のジェダイと行動を共にする時は自制して模範的なジェダイとしての行動に努めている。だが本人は自覚していないもののオビ=ワン自身も師の異端的な性格を確実に受け継いでおり、単独任務や緊急事態ではジェダイらしからぬ考えや行動を見せることも多かった。『エピソード2』では自分の任務はパドメの護衛と言いつつ暗殺ドロイドに飛び掛って追跡したり、ジェダイ公文書館の情報よりもデクスター・ジェッスターのような一般庶民からの情報に基づいて行動したりとジェダイとしては一風変わった側面も見せており、任務遂行のためには手段を選ばない柔軟性も持っている。ただし前者は何かと命を狙われて実際に周りのたくさんの人物が死んでいることから憂いを断つためという正義感からくるものであり、後者に関しても実際に相手側が想定したよりも早く真相にたどり着けたので正しい手段であったことが証明されている。若い頃は奇妙な存在として苦手としていたジャー・ジャー・ビンクスとも師の持っていた分け隔てのない包容力を自ずと身につけたためか数年後には親しい間柄になっている。

無念の死を遂げた師クワイ=ガンの遺志を継ぎ、クワイ=ガンが見出したアナキンを弟子として指導することになったオビ=ワンは評議会の計らいで通例より若干早く騎士に昇進している。しかしながら師であるオビ=ワンよりフォースの素質に恵まれ周囲から「選ばれし者」として注目を浴びていた弟子アナキンの指導は難儀を極めた。亡き師であれば自分よりもよりよい指導を行ったのではないかという苦悶や、師よりも恵まれた能力に慢心を抱くアナキンの傲慢さをたしなめるときなど評議会との板ばさみに追い込まれることも多く、悩み多き指導者となった。元々は生真面目な性格であったが何かと評議会に盾突く師クワイ=ガンと評議会の間でも苦労してきており、この長年の経験に揉まれたせいかやや皮肉っぽく飄々とした性格になってしまった。特に行き過ぎたアナキンの行動を窘める度に「いつかお前に殺されそうだ」という(観客にとっては自明のその後の運命を先取りしたダブルミーニングでもある)痛烈な皮肉を飛ばしている。だが一方で弟分でもあるアナキンとは冗談交じりの談笑を交わすなど厳しい中にもユーモアを解する面を持つ良き兄、良き父親代わりでもあった。また『エピソード2』ではアナキンに「慎重すぎる」と非難された性格も『エピソード3』では敵の罠に敢えて飛び込むなど多少軟化したようである。

クローン戦争に巻き込まれるまではジェダイの関わる範囲外のことに関しては比較的ドライに受け止めており、徐々にパルパティーンとの関わりが目立つようになるアナキンに対し、オビ=ワンは一貫して「所詮、政治家は信用できない。


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