オニコディクティオン
生息年代: Cambrian Stage 3?Cambrian Stage 4[1][2] Pre??OSDCPTJKPgN
Onychodictyon ferox の復元図
保全状況評価
絶滅(化石)
地質時代
古生代カンブリア紀第三期 - 第四期[1][2]
分類
オニコディクティオン (Onychodictyon[3]) は、約5億年前のカンブリア紀に生息していた葉足動物の一属。体は棘のある甲皮と柔らかい突起に覆われる[3][5][4][6]、中国の澄江動物群で見つかった2種が正式に命名される[4]。 学名「Onychodictyon」はギリシャ語の「onyx」(爪)と「dictyon」(網)の合成語である[3]。中国語は「爪網蟲」と呼ぶ[7]。 体長5-7 cmで[4]、棘のある甲皮と、数多くの柔らかい突起が特徴的な葉足動物である[5][3][4][6]。 頭部の先頭は丸みを帯びた吻(proboscis)が突出し、口がその正面に開いている[6]。O. ferox の場合、吻の直後は左右に1対の単眼と、両背側に1対の羽毛状の触角をもつことが分かる[6]。 胴部は丈夫な円柱状で、甲皮と葉足(後述)以外の部分の表皮は環形の筋(annulation)に分かれている[5][3][4][8]、環形の筋の間は数多くの柔らかい乳頭突起(papillae)が生えており、腹面の乳頭突起が特に発達している[5][3][6]。胴部の両背側には10対の甲皮、両腹側には12対の脚(葉足)をもち、甲皮は2-11番目の葉足の位置に対応する[5][3][4][6]。甲皮は番目によって形がやや異なる(1番目はより縦長く、10番目はより丸い[9])が、いずれも縁が特化し、表面は網目状で[2]、背側近くに1本の棘がある[5][3][4][6]。このような甲皮は、エオコンカリウム類(ミクロディクティオンなど)の葉足動物によく似ている[1][2]。葉足は長い円錐状で胴部より細かい環形の筋に分かれ、縁には数多くの突起物(appendicules)[8]、先端には1対の頑丈な鉤爪をもつ[5][3][9]。
名称
形態オニコディクティオンの化石標本
Onychodictyon ferox の全身復元図
同種の頭部と胴部前端の構造