オデッセイ_(映画)
[Wikipedia|▼Menu]

オデッセイ
The Martian

監督リドリー・スコット
脚本ドリュー・ゴダード
原作アンディ・ウィアー
火星の人
製作サイモン・キンバーグ
リドリー・スコット
マイケル・シェイファー
マーク・ハッファム
アディタヤ・スード
出演者マット・デイモン
ジェシカ・チャステイン
クリステン・ウィグ
マイケル・ペーニャ
ショーン・ビーン
ケイト・マーラ
セバスチャン・スタン
アクセル・ヘニー
キウェテル・イジョフォー
音楽ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
撮影ダリウス・ウォルスキー
編集ピエトロ・スカリア
製作会社スコット・フリー・プロダクションズ
配給20世紀フォックス映画
公開 2015年10月2日
2016年2月5日
上映時間141分(劇場公開版)
151分(Extended Edition)
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$108,000,000[1]
興行収入 $630,161,890[2]
35億4000万円[3]
テンプレートを表示

『オデッセイ』(原題: The Martian)は、2015年アメリカ合衆国SF映画である。アンディ・ウィアーの小説『火星の人』(2011年出版)を原作としている。監督はリドリー・スコット、主演はマット・デイモンが務める。

火星の有人探査計画のチームの一員として参加して、一人置き去りにされた宇宙飛行士の生存をかけた孤独な奮闘と、彼を救いだそうとするチームのクルー達と、地球のスタッフ達の努力を描く。

原作タイトルのMartianは、「火星人」のこと。日本語タイトルの『オデッセイ』とは、「古代ギリシャの詩人ホメロスが書いた叙事詩」であり、そこから発生した意味として「長期の放浪・冒険」を指している。
あらすじ
プロローグ
宇宙飛行士のマーク・ワトニーは火星への有人探査計画であるアレス3に、植物学者としてクルーとして参加する。宇宙船ヘルメス号で火星に到着したワトニーらクルー達6名は、地表を探査任務中、
大砂嵐に襲われた。彼等は全ミッションを放棄して火星からの退避を決めてロケットへ向かうが、その最中に折れたアンテナがワトニーを直撃する。指揮官のメリッサ・ルイスとクルーたちは、現状と環境をシステムから計算した結果、ワトニーが死んだと判断して火星衛星軌道上のヘルメス号へ戻り、地球への帰還のため出発してしまう。
サバイバル生活の始まり
ところが、ワトニーは生存していた。火星に一人取り残されてしまったことを知った彼は、残されたわずかな物資を使って生き延びようとする。地球から救助隊や支援物資がすぐに来る見込みはない。ワトニーは植物学者としての持ち前の知識を活かし、前ミッションから残留保存されていた資材を材料に水、空気、電気を確保する。さらに、物資の中にあった「感謝祭まで開けるな」と書かれた箱の中から『生のジャガイモ』を発見し、火星の土と『クルーの排泄物』をもとに耕作用の土を用意し、そのジャガイモの栽培に成功する。ワトニーは次のミッションであるアレス4が到着するまでの4年間を生きのびようと、火星の厳しい環境に立ち向かう。
通信機能の回復
その頃、NASAではソーラーパネルやローバー2が動いている事で、死亡していたと思われていたワトニーの生存を察知する。しかし、食料が足りず、通信さえ取れない状況にあるワトニーの生存は、地球に向かっているヘルメス号のクルー達には伏せられた。ワトニーは過去に火星に送り込まれていた無人探査機マーズ・パスファインダーを見つけて回収し、その通信機能を回復させた。NASAは、彼がマーズ・パスファインダーを掘り出す事を察知して、地球側に保管されていたマーズ・パスファインダーのレプリカを通して短い通信を可能にした。だが、複雑な内容を伝えることはできないため、まずは16進法を用いた情報伝達方法を確立させ、ローバーのシステムをハッキングしてシステムを追加する方策をNASA側がワトニーに教えたことで、ようやく文章送信による直接連絡が可能になった。
食糧難とロケット打ち上げの失敗
ある日、居住施設の外層が破損し、ワトニーが入ったままのエアロックが吹き飛んでしまう。ワトニーは辛うじて無事で、施設の応急修理も成功して再度住めるようになったが、栽培中だったジャガイモが全滅したため、残った食料を食い延ばすことを余儀なくされる。NASAはワトニーのために追加の食料などを送ることを決めて、無人輸送艇などを急遽建造してロケットを打ち上げるものの、急ぐあまりに一部の点検を省略したため、貨物のバランスが崩れて打ち上げは失敗してしまう。
新たな救助ミッション
NASAのロケットによる支援ができなくなった矢先、中国国家航天局から援助の申し出があり、救助のための輸送を中国のロケットが引き受けることになり、新たな輸送艇の建造が急ピッチで進められた。NASA長官で最高司令官であるテディ・サンダースは地球帰還中のアレス3のクルーたちを安全に帰還させるか、もう一度火星に戻るリスクを冒してワトニーを救わせるかの二者択一に迫られるが、彼は前者を選ぶ。しかし、長官のその意図はフライトディレクターのミッチ・ヘンダーソンによって、クルーたちに漏らされてしまう。ヘルメス号に乗るクルーたちは全員一致の意見で長官の指令に反対し、地球上の軌道でスイングバイを行いながら中国のロケットで打ち上げられた救援物資を受け取ると、火星へ戻る。
火星からの救助成功
ワトニーは、ヘルメス号が火星上の軌道に乗る日に合わせて、アレス4用にあらかじめ送り込まれていたMAV(Mars Ascent Vehicle)に向かうことになった。彼はローバーを改造すると、居住施設に別れを告げて出発する。長距離を数日間かけて走破し、ついに彼は火星の重力を振り切る唯一の手段となるMAVにたどり着く。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:101 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef