オッズ&ソッズ
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『オッズ&ソッズ』
ザ・フーコンピレーション・アルバム
リリース1974年9月28日
1974年10月12日
録音1964年6月 - 1973年8月16日
ジャンルロック
時間40分23秒(オリジナル盤)
77分42秒(リマスターCD)
レーベルトラック・レコード
MCAレコード
専門評論家によるレビュー


Allmusic link

Robert Christgau (B) ⇒link

Pitchfork Media (10.0/10) link

Rolling Stone (satisfactory) link

チャート最高順位

10位(イギリス)[1]

15位(アメリカ)[2]

ザ・フー アルバム 年表

四重人格
(1973年)オッズ&ソッズ
(1974年)ザ・フー・バイ・ナンバーズ
(1975年)

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『オッズ&ソッズ』(Odds & Sods)は、イギリスロックバンドザ・フーコンピレーション・アルバム1974年発表。全英10位、全米15位を記録。旧邦題は『不死身のハードロック』。
概要

本作はザ・フーの1964年のデビューから1973年までのアウトテイクを編集した未発表曲集である。この10年間で彼等が発表したオリジナルアルバムは6作で、他のアーティストと比べると決して多くはない。しかし同時期に彼等は他にも『Who's For Tennis?』(1968年)、『ライフハウス』(1971年)、『ロック・イズ・デッド?不死身のハードロック』(1972年)の3作のアルバムと5曲入りEP(1970年)を製作し、これらがいずれも未発表となっていたので、未発表曲のストックは大変な数になっていた。

本作の発表が計画された1974年には、ピート・タウンゼントロジャー・ダルトリー映画トミー』の製作に、キース・ムーンも映画『スターダスト』への出演などに忙殺されていた。そこで、スケジュールに最も余裕のあったジョン・エントウィッスルが未発表曲の発掘および編集作業を行った[3]

本作の収録曲は、ハイ・ナンバーズ時代[4]の実質的なデビュー・シングル[5]のB面に収録された「アイム・ザ・フェイス」を除いて、いずれも上記4作品からのものである。幾つかの曲は、コンサートで披露されたり、タウンゼントのデモ・バージョンがファースト・ソロ・アルバム『フー・ケイム・ファースト』(1972年)に収録されたりして、コアなファンには既に知られていた[3]

レコードには歌詞カードの他に、タウンゼントによる各曲の解説も掲載されている。
タイトルとアートワーク

アルバム・タイトルとジャケットのコンセプトはダルトリーによる[6]。表ジャケットにはそれぞれ「R」「O」「C」「K」と書かれたアメリカン・フットボールヘルメットをかぶったメンバーが並んでおり、破られた写真を繋ぎ合わせたようになっている。破れた部分は実際に穴が開いており、この下に封入されているポスターが見えるようになっている。これはCD時代に入ってからは再現が不可能なため、穴の部分は白く塗りつぶされたが、リイシューによってはオリジナル版を再現したものもある。英国版の裏ジャケットには点字が打たれているが、これはスティーヴィー・ワンダーに向けてのメッセージだという[7]

表ジャケットの素材になった写真は、アルバム『四重人格』(1973年)の発表に伴う全米ツアーのシカゴ公演当日の1973年11月29日に、会場のインターナショナル・アンフィシアターの楽屋のトイレで、ダルトリーの従兄弟に当たる写真家のグレアム・ヒューズによって撮影された。ヒューズによれば、メンバーの間では『四重人格』ツアーを巡っての口論が絶えなかったので、彼等を撮影の為に集めるだけでも一苦労だったという。ダルトリーとタウンゼントの為のヘルメットは彼等の頭の大きさに合わなかったので、やむを得ず彼等はヘルメットを交換して撮影に臨んだ[注釈 1]。しかし出来上がった写真が気に入らないとタウンゼントが文句をつけたため、ヒューズが憤慨してそれを破り捨てると、タウンゼントがその残骸を気に入ったので、彼はそれらを粘着テープで張り合わせた。それを見たダルトリーが「ガラクタの集まり(odds and sods)とでも名付けるか」と発言したのが、このジャケットのコンセプトとなった[8]
リイシュー

1998年リマスターリミックス版で、新たに計12曲の未発表曲と未発表テイクが追加収録された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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