オック語
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "オック語" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2014年7月)

オック語

lenga d'oc
話される国 フランス
スペイン
イタリア
モナコ
地域ヨーロッパ[1][2]
話者数78万9,000人[3][注釈 1]
言語系統インド・ヨーロッパ語族

イタリック語派

ロマンス語

オック語



表記体系ラテン文字
公的地位
公用語 カタルーニャ州[4]
統制機関Conselh de la Lenga Occitana
言語コード
ISO 639-1oc
ISO 639-2oci
ISO 639-3oci
オック語の話される地域
テンプレートを表示

オック語(オックご、occitan またはlenga d'oc)は、ロマンス語の一つで、フランスの南部、正確にはロワール川以南のうち、現在のローヌ=アルプ地域圏一帯とバスク語圏やカタルーニャ語圏を除いた地域で使われる諸言語の総称である。フランス以外にもイタリアピエモンテ州の一部で話されている。スペインカタルーニャ州アラン谷でもオック語の一つであるガスコーニュ語の方言アラン語を話し、2010年にカタルーニャ州の公用語に加えられた[注釈 2]

政治的な理由からフランス語の方言(オイル語)の派生語に分類されてきたが、スペイン語イタリア語フランス語同様、俗ラテン語から派生したロマンス語の一つである。ガロ・ロマンス系のフランス語(オイル語)よりむしろイベロ・ロマンス系のカタルーニャ語に近い。

オック語を第一言語とする話者は、78万9,000人と推計される[3][1]
歴史オック語とフランス語が併記された道路標識トゥールーズ、2007年)。

名称の由来は、現代標準フランス語のoui(「はい」の意)に当たる言葉が oc であったからとされ、中世イタリアの詩人ダンテも著書で言及している(一方、標準フランス語とされているロワール川以北では oil であったことからオイル語と呼ばれる)。そもそも北フランスと南フランスは地理的に近いながらも大きく異なる歴史を経て今日に至っており、それが言語的対立の遠因となっている。

北フランスは中世初期に東方から侵攻して来たフランク族に支配され、その王国(フランク王国)が進めた中央集権化政策の下、ゲルマン語派に属するフランク族の言葉と俗ラテン語が混ざり合い形成されたオイル語が盛んに広められた。フランク王国が消滅し後裔のフランス王国が北フランスを支配する時代になっても、この傾向は続いた。一方、南フランスは様々な理由からフランク王国の完全な支配下には入らず、幾つかの貴族領に分かれて独自性を保ったので、その言葉もロマンス諸語としての特徴を色濃く残した言語として発展し、オック語となった。中世時代の南フランスではオック語の文学作品や詩が盛んに記され、これは今日のオック語研究の要となっている。

フランスの北と南が本質的に統一されたのは、宗教的対立をきっかけにして起きたアルビジョワ十字軍(1209年–1229年)によってであり、この戦いに敗れた南仏諸侯は北仏諸侯に服従した。フランス王国はオック語を歪んだ存在として否定し、公的な価値を剥奪した(ヴィレール=コトレの勅令)。オック語は公式の言葉ではなくなったが、民衆の話言葉として密かに生き残った。その後、フランス革命が勃発するとオック語を公用語とする自治区の形成が試みられたが、急進左派(ジャコバン派)の反発で頓挫してしまう。革命が潰えてもオック語復権の機運は消えなかったが、高まる運動が分離主義につながるのを危惧したフランス政府は、1881年の法律で学校におけるオック語教育を禁止した。しかし20世紀の初め、プロヴァンス語(オック語の一方言)の文学者フレデリック・ミストラルノーベル文学賞を受賞し、オック語話者を大いに勇気づけた。

フランスは近代国家による中央集権化の一環として言語の人為的操作を最も強硬に、また早い段階で進めてきた国家であり、方言禁止政策や標準語という名の人工言語の制定などは他の国家にとってのモデルケースとなった。しかし、こうした行為はかつてのローマ化と同じ緩やかな民族浄化政策と呼びうるものであり、特に冷戦終結後の欧州では欧州共同体が地方言語の保護を加盟各国に促すなど、見直しが進められつつある。それでも欧州共同体の中核を成すフランス政府は、依然として地方言語を方言として弾圧し、1999年にはシラク大統領が言語保護の条約署名を拒否している。2008年6月21日にはフランス上院が地方言語の保護を求める条例を否決、南部で大きなデモ活動が行われた。

マスメディアの浸透もあってオック語は窮地に立たされており、オック語話者の高齢化も指摘され、この言葉を若い世代にどうやって継承するかが重要なテーマとなりつつある[注釈 3]
方言オック語の方言 (Peire Bec作成)

オック語自体も当然ながら地域によって違いがあり、大きく北オック語(オック語版)、南オック語(フランス語版、イタリア語版)、ガスコーニュ語の3つの方言群に分けられる。

北オック語

リムーザン語

オーヴェルニュ語

ビバロ・アルピーネ語


南オック語

プロヴァンス語

ニサール語(プロヴァンス語の方言)


ラングドック語


ガスコーニュ語

アラン語


オクシタニア詳細は「オクシタニア」を参照オクシタニア旗


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:44 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef