オズの魔法使い_(2011年のミュージカル)
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The Wizard of Oz
作曲
ハロルド・アーレン
アンドルー・ロイド・ウェバー (追加曲)
ハーバート・ストットハート (incidental)
作詞エドガー・イップ・ハーバーグ
ティム・ライス (追加曲)
脚本アンドルー・ロイド・ウェバー
ジェレミー・サムズ
原作1939年、映画『オズの魔法使』/1900年、小説『オズの魔法使い』 by ライマン・フランク・ボーム
上演2011年 ウエスト・エンド
2012年 トロント
2013年 北米ツアー
2017年 オーストラリア・ツアー
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『オズの魔法使い』(オズのまほうつかい、The Wonderful Wizard of Oz)は、1939年の映画『オズの魔法使』を基にし、アンドルー・ロイド・ウェバーとジェレミー・サムズが脚本を務めたミュージカル。映画版で使用されたハロルド・アーレンエドガー・イップ・ハーバーグの曲およびウェバー作曲による新曲および追加曲、ティム・ライスによる追加歌詞が使用されている。

2011年、ウエスト・エンドにてジェレミー・サムズ演出により、2月7日からプレビュー公演が行なわれ、3月1日から2012年9月2日まで本公演が行なわれた。ドロシー・ゲイル役にダニエル・ホープ、オズの大魔法使い役にマイケル・クロフォード、西の悪い魔女役にハンナ・ワディンガムがオリジナル・キャストとして配役された。火曜夜公演のみドロシー役で出演していたソフィ・エヴァンズが2012年2月から本役となった。2010年、リアリティ番組『Over the Rainbow 』でドロシー役のオーディションが行なわれ、ホープが優勝、エヴァンズが準優勝となっていたのである。2012年、カナダでも『Over the Rainbow 』でオーディションが行なわれ、12月から2013年8月までトロント公演が上演され、その後、北米ツアー公演が上演された。2017年4月、オーストラリア・ツアー公演が発表され、クイーンズランド・パフォーミング・アーツ・センター内リリック・シアターで開幕し、シドニー・キャピトル・シアターで1シーズン上演されたあと、アデレード・フェスティバル・シアターに移行した。オズの大魔法使い役にアンソニー・ウォーロウ、北の良い魔女グリンダ役にルーシー・デュラック、西の悪い魔女役にジェマ・リックスが配役された[1][2][3]
背景

1900年に発表された原作『オズの魔法使い』の作者ライマン・フランク・ボーム自身により、1902年、『オズの魔法使い』として初めてミュージカル化された。悪い魔女やトトが登場せず、新たな登場人物が加えられるなど、原作を大まかに基にしている。シカゴで初演され、翌年ブロードウェイでも成功を収め、その後9年間におよぶツアー公演も行なわれた[4]。1939年、より原作に近い脚本で『オズの魔法使』として映画化された。大成功を収め、アカデミー賞においてアカデミー歌曲賞およびアカデミー作曲賞を受賞し、毎年テレビ放送もされるようになった。

何度もミュージカル化されているが、映画使用楽曲を用いているのは2作品のみであった。1945年、フランク・ガブリエルソンが脚本を担当し、セントルイス・ミュニシパル・オペラが『オズの魔法使い (1945年のミュージカル)(英語版)』を上演した。小説を基にしているが、映画版の影響も受けている。音楽のほとんどが映画で使用されたものであった。1987年、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが映画の曲のほとんどを使用し、ジョン・ケイン脚本による、より映画版に近い『オズの魔法使い (1987年のミュージカル)』を上演した[5]。どちらも成功を収め、アメリカ、イギリス双方で何度も再演されている[6]アンドルー・ロイド・ウェバー

本作はアンドルー・ロイド・ウェバーにとって18作目のミュージカルとなった[7]。1965年、『The Likes of Us 』でウェバーはティム・ライスと初めてコラボレートしていた。2作目となる『ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』、のちにヒット・ミュージカルとなる『ジーザス・クライスト・スーパースター』と『エビータ』のコンセプト・アルバムへと続いた。以降、エリザベス2世生誕60周年でのスペシャル・コラボレーション以外、1986年の『Cricket 』までそれぞれが他の者とコラボレートしていた。

『オズの魔法使い』開幕にあたり、ライスとウェバーにとってウエスト・エンドでの上演は30年以上ぶりとなった[8]。ウェバーと演出家のジェレミー・サムズは1939年の映画版を基にミュージカルを製作し、ライスとウェバーは映画の使用楽曲に新曲を加えた[9]。2010年、ウェバーは『デイリー・メイル』紙に「映画版をミュージカル化するにあたり、映画版では2人の魔女が歌っていないなど曲の追加が必要だと考えた[10]」とし、「ティムと私は解決方法を知っていた」と語った[8]
プロダクション

2011年、ウエスト・エンドにあるロンドン・パラディウムにて、2月7日に開幕したプレビュー公演の後[11]、3月1日に正式に開幕した。リアリティ番組『Over the Rainbow 』で選ばれたダニエル・ホープがドロシー役を務め[12]タイトル・ロールの魔法使い役にはマイケル・クロフォードが配役された[13]。『Over the Rainbow 』で準優勝であったソフィ・エヴァンズが火曜の夜公演およびホープの病欠および休暇の際に出演した[14]。西の悪い魔女役にはハンナ・ワディンガムが配役され[15]、2011年9月、代役であったマリアン・ベネディクトに交代した[16]。2012年2月5日、ホープとクロフォードが降板した[17]。2012年2月、エヴァンズがホープの後任でドロシー役本役となった[18]。14週間、魔法使い役はラッセル・グラントが務め[19]、2012年5月から閉幕までデス・オコナーが配役された[20]

ウェバーとビル・ケンライトがプロデュース[21]、ジェレミー・サムズが演出、アーリーン・フィリップスが振付、ロバート・ジョーンズが装置および衣裳を担当した[15]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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