オグロヅル
オグロヅル Grus nigricollis
保全状況評価[a 1][a 2]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書I
分類
オグロヅル(尾黒鶴、Grus nigricollis)は、ツル目ツル科ツル属に分類される鳥類。 インド北部、中華人民共和国、ブータン、ベトナム北部[a 2] ジャンムー・カシミール州東部、甘粛省や四川省、青海省、新疆ウイグル自治区、チベット自治区で繁殖し、ベトナム北部、アルナーチャル・プラデーシュ州、青海省、雲南省、チベット自治区南部で越冬する[1][2]。 全長115-152センチメートル[1][2]。頭部から頸部にかけての羽衣は黒い[1][2]。眼後部に白い斑点が入る[1][2]。胴体の羽衣は淡灰色[1][2]。尾羽は黒や黒褐色、風切羽は黒い[1][2]。 頭頂や眼先は羽毛がまばらで、赤い皮膚が裸出する[1][2]。虹彩は黄色[2]。嘴や灰緑色や灰褐色[2]。後肢は黒い[2]。 繁殖期は3,000-4,800メートルにある湖沼や湿原、冬季は農耕地に生息する[1]。 食性は雑食で、植物の茎、根、種子、カエル、貝類などを食べる[1]。 繁殖形態は卵生。5-6月に1-2個(主に2個)の卵を産む[1]。雌雄で抱卵し、抱卵期間は31-33日[1][2]。雛は孵化してから約90日で飛翔できるようになる[1]。 開発や採掘、放牧による生息地の破壊などにより生息数は減少している[1]。また越冬地で冬季に麦作が行うようになり、農耕地での採食が困難になっている[1]。政府と自然保護団体による越冬地の調査、保護区の指定、啓蒙活動などの保護対策が進められている[1]。
分布
形態
生態
人間との関係中国雲南省の大山包国家級自然保護区にあるオグロヅルの群れ
中国国家一級重点保護野生動物
参考文献[脚注の使い方]^ a b c d e f g h i j k l m n o 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2000年、192頁。
^ a b c d e f g h i j k 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』、東京動物園協会、1989年、38、159頁。
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、オグロヅルに関連するメディアがあります。ウィキスピーシーズにオグロヅル
ツル科
ツル属
外部リンク^ ⇒CITES homepage
⇒Appendices I, II and III