オガサワラヒメミズナギドリ
保全状況評価[1]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
オガサワラヒメミズナギドリ(小笠原姫水薙鳥、Puffinus bryani)とは、ミズナギドリ目ミズナギドリ科ハイイロミズナギドリ属に分類される鳥類。
学名はハワイのホノルルにあるバーニス・P・ビショップ博物館の元管理責任者で、1920年代から1950年代にかけてハワイの生物の調査研究を行ったエドウィン・ホレス・ブライアン・ジュニアの名前に因んでいる[9][10]。発見当初日本語では「ブライアンズ・シアウォーター」という英名のカナ表記で呼称されていたが[9]、ミッドウェー環礁に続き小笠原諸島でも発見されたことから、和名ではオガサワラヒメミズナギドリと呼ばれるようになった[11][12]。 模式産地はサンド島(ミッドウェー諸島)[4]。小笠原諸島での繁殖が確認されている[7]。ミッドウェー諸島で2例の確認例があるが迷行した個体(迷鳥)だったと考えられている[7]。 ミズナギドリ科を含めて一般的に海鳥は、離島にある巣に夜だけ戻るという生活をする種が多いが、オガサワラヒメミズナギドリの巣が主にどこにあるのかはわかっていない[13][14]。 種や個体によっては新たな餌場を求めて元あった巣から遠く離れた場所に新たな巣を作ることもしばしばあり、ハワイから遠く離れた太平洋上のどこかの島で巣を作っている可能性がある[13][15]。ミッドウェー諸島や小笠原諸島で発見されたことを考えると、ミッドウェー諸島と同程度の緯度の太平洋やインド洋のどこかに餌場がある可能性もある[11][15]。
分布