オオモミジ
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オオモミジ
紅葉した葉
分類

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
階級なし:バラ類 Rosids
:ムクロジ目 Sapindales
:ムクロジ科 Sapindaceae
:カエデ属 Acer
:オオモミジ
A. amoenum var. amoenum

学名
Acer amoenum Carriere var. amoenum (1867)[1]
シノニム


Acer palmatum Thunb. var. amoenum (Carriere) Ohwi (1953)[2]

Acer palmatum Thunb. subsp. amoenum (Carriere) H.Hara (1954)[3]

Acer amoenum Carriere var. amoenum f. latilobatum (Koidz.) K.Ogata (1965)[4]

Acer palmatum Thunb. var. amoenum (Carriere) Ohwi f. latilobatum (Koidz.) Ohwi ex H.Hara (1953)[5]

Acer palmatum Thunb. var. amoenum (Carriere) Ohwi f. horonaiense (Nakai) H.Hara (1954)[6]

和名
オオモミジ(大紅葉)
ヒロハモミジ(広葉紅葉)[1]
ホロナイカエデ(幌内楓)[1]
エゾオオモミジ(蝦夷大紅葉)[1]
英名
Ohmomiji tree
Japanese maple

オオモミジ(大紅葉[7]学名: Acer amoenum var. amoenum)はムクロジ科[注 1]カエデ属落葉小高木または落葉高木。別名、ヒロハモミジ[7]イロハモミジの変種とされることもある。和名はイロハモミジよりも葉が大きいことに由来し、「モミジ」は紅葉を表す古語「もみつ」が転訛したものとされる[8][7]。イロハモミジによく似るが葉がやや大きく、細かい単鋸歯をもつ[9]。イロハモミジとともに、オオモミジも俗にヤマモミジと称されることがある[9]
分布・生育環境

原産地は日本朝鮮半島北海道(中部以南)、本州青森県以南の太平洋側、福井県以西の日本海側)、四国九州に分布し[10]、低地や山地の渓流沿いなどに自生し[8][11]太平洋側に多い[12]。公園や庭などにも植えられ、多くの園芸品種もある[11][10]。日本庭園によく用いられる[9]
形態・生態

落葉広葉樹小高木[11]から高木で、樹高10 - 13メートル (m) 、樹皮は灰褐色で滑らかだが、次第に縦に浅い割れ目ができる[13][12]。枝はイロハモミジよりも太い[12]。葉は直径7 - 11センチメートル (cm) あり、掌状に7 - 9裂し、裂片はイロハモミジよりも幅広い[8]。葉縁の単鋸歯はイロハモミジよりも細かく、あまり目立たないのが特徴である[8][7]。秋の紅葉は、木全体がやや黄色味がかった赤色か黄色くなるものがあり、変異が多い[11][13]。秋の深まりとともに1 - 2日で一気に色づくこともあり、葉が大きいので落ち葉もよく目立つ[14]

花期は春(4 - 5月)で、横に張った本年短枝の先に散房花序を出して暗赤色の花をつける[13]。花は雄花両性花がある[13]

果期は夏から初秋(10月)で、果実は長さ2 - 2.5 cmある翼果でイロハモミジよりも大きく、6 - 9月に熟して、ときに赤く色付いてよく目立つ[8][13][10]。翼果の開く角度は、水平から150度ほどあり、翼は葉脈状の筋がある[10]

冬芽は太く、8枚の芽鱗に包まれていて、基部は葉柄基部に冬芽が隠れていた時の名残で、黄白色の膜質の鱗片に包まれている[12]。枝先に仮頂芽を2個つけ、側芽は枝に対生する[12]。葉痕は浅くて細いV字形で、維管束痕が3個つく[12]
園芸品種

オオモミジには多くの園芸品種があり、班入り葉もあるが、庭木として植えられるノムラカエデ(ノムラモミジ)もその一種である[7]。ノムラカエデは、イロハモミジの園芸品種、あるいはオオモミジの変種とされ、春の萌芽したときは紅紫色で、夏には緑色になる[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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