オオカワウソ
オオカワウソ Pteronura brasiliensis
保全状況評価[a 1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書I[a 2]
分類
オオカワウソ(大獺、Pteronura brasiliensis)は、哺乳綱 ネコ目(食肉目)イタチ科オオカワウソ属に分類される食肉類。本種のみでオオカワウソ属を構成する。 エクアドル東部、コロンビア、ブラジル、ベネズエラ、ペルー、ボリビア[1][2][3][a 1] アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル南部[2](パラナ川水系)[a 1] ウルグアイ[3][a 1] 体長85-140cm[3]。尾長33-100cm[2]。体重オス26-34kg、メス20-26kg[2][3]。尾は大型で、幅広く(中央部が最も幅広い[2][3])扁平[2]。全身は0.4cmの短い体毛で密に被われる[3]。鼻面や上唇、下顎から胸部にかけて白や黄白色の斑紋や斑点が入る[1][2][3]。 眼と鼻孔は大型で、同時に水面に出せる位置にある[3]。吻端にある板状の皮膚(鼻鏡)は体毛で被われる[2][3]。歯列は門歯が上下6本、犬歯が上下2本、小臼歯が上顎8本、下顎6本、大臼歯が上顎2本、下顎4本と計34本の歯を持つ[2]。指趾の先端まで水掻きが発達する[1][2][3]。指趾には鉤爪が発達する[1][2]。 出産直後の幼獣は体重約0.2kg[2][3]。乳頭の数は4[2]。 流れの緩やかな大型河川[3]、湿原などに生息する[2]。昼行性[1][2][3]。雨期になると冠水林に産卵のために集まる魚類を求めて移動し、行動域も拡大する[1][2][3]。主にペアとその幼獣からなる4-10頭の群れを形成して生活する[3]。よく鳴き声をあげ、9種類の鳴き声を使い分けていると考えられている[2][3]。水辺の開けた場所に1.2-1.8mの長さがある寝床とトンネルからなる巣穴を作る[2][3]。 食性は動物食で、主に魚類(カラシン、ナマズ)、甲殻類などを食べる[1][2][3]。時に集団で小型のワニを襲うこともある[4](大型のワニは逆に天敵である)。獲物は口で捕え、肘を水底に付けて獲物を前肢で押さえながら頭部から食べる[1]。小型の獲物は水中で捕食するが、大型の獲物は陸上にあげてから食べる[3]。
分布
P. b. brasiliensis
P. b. paranensis
絶滅した分布
P. b. paranensis
形態
分類
Pteronura brasiliensis brasiliensis (Gmelin, 1788)[2][a 1]
Pteronura brasiliensis paranensis (Ranger, 1830)[2][a 1]
生態
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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