オオイシソウ綱
[Wikipedia|▼Menu]

オオイシソウ綱
1. オオイシソウ[注 1]
分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:植物界 Plantae (アーケプラスチダ Archaeplastida)
亜界:紅色植物亜界 Rhodoplantae
:紅色植物門 Rhodophyta
亜門:原始紅藻亜門[注 2] Proteorhodophytina
:オオイシソウ綱 Compsopogonophyceae

学名
Compsopogonophyceae
Saunders & Hommersand, 2004
下位分類
本文参照

オオイシソウ綱(オオイシソウこう、学名: Compsopogonophyceae)は、海または淡水域に生育する多細胞性紅藻の1群である。淡水産の大型藻であるオオイシソウ属 (Compsopogon; 図1) を含むが、それ以外の多くは微細藻である。古くはアマノリ類などとともに原始紅藻綱(または亜綱)に分類されていたが、分子系統学的研究などに基づいて独立のとされた。
特徴

オオイシソウ綱に属する藻類は全て多細胞性であり、糸状体、盤状体または単層の膜状や管状の藻体を形成する[1][2][3][4][5][6][7][8]。多くは数ミリメートル以下の微細藻であるが(下図2)、例外的にオオイシソウ属とボルジア属(オオイシソウ目)は大型藻であり、特にオオイシソウ属は巨視的なひも状の藻体を形成し、長さ1メートルに達することがある[2](図1)。オオイシソウ属では、中軸と皮層の組織分化、付着器の分化も見られる(図1, 下図2c)。ふつう特別な分裂細胞を欠くが(分散成長)、ロドカエテ属 (Rhodochaete; ロドカエテ目) は頂端成長を行う[9]。多くはピットプラグを欠くが、オオイシソウ属やロドカエテ属はプラグコアのみからなる単純なピットプラグをもつ[10][11]。細胞は細胞壁で囲まれ、細胞壁はキシロースを多く含むことがある[3]ゴルジ体シス面は小胞体に面している[12]。.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}2a. 海草に付着したホシノオビ属(エリスロペルティス目)2b. 褐藻 Durvillaea に付着した Pyrophyllon(エリスロペルティス目)2c. (左下)ロドカエテ属(ロドカエテ目)と(それ以外)オオイシソウ属(オオイシソウ目)と

葉緑体は、細胞中央に位置する中軸性で星形、または細胞膜に沿った側膜性で盤状であり、1細胞に1個?多数。ときにピレノイドをもつ[12]。周縁チラコイドをもつ[12]。葉緑体の色調は多様であり、赤色ものから紫色、青緑色のものまでいる。カロテノイドとしてアンテラキサンチンゼアキサンチンβ-カロテンをもつ[13]。低分子炭水化物としてフロリドシドのみをもつものが多いが、ロドカエテ属はジゲネアシドも含む[14]

無性生殖は、ふつう不等分裂によって形成される単胞子 (monospore) によるが、原胞子や内生胞子形成も報告されている[2][3][15][16][17][18]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:43 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef