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Psittacus erithacus
保全状況評価[1]
ワシントン条約附属書II[注釈 1]
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
綱:鳥綱 Aves
目:インコ目/オウム目 Psittaciformes
和名
インコ目[2]
オウム目[3]
インコ目もしくはオウム目(インコもく・オウムもく、Psittaciformes)は、鳥綱に分類される目。日本産鳥類目録 改訂第7版などでは本目をインコ目としている[2]。一方で世界中の鳥類に和名をあてた世界鳥類和名辞典では本目をオウム目としている[3]。
オウム目に固有の特徴として、強靭な湾曲した嘴、直立した姿勢、強力な脚、そして鉤爪をもった対趾足の趾(あしゆび)などがあげられる。ほとんどのインコ科の鳥は全身が主に緑色で、部分的にほかの明るい色をしているが、中には多彩な色をした種類もある。オウム科の鳥ではその色彩はほとんど白からおおむね黒の範囲に及び、可動する羽根の冠(冠羽)をその頭頂部にもつ。ほとんどのオウム目の鳥は性的単型であるか最小限の性的二形である。
インコはカラス、カケス、カササギと並んで最も知能の高い鳥の一つであり、またその人の言葉をまねする能力からペットとして高い人気を博している。
ほとんどのインコの食餌のなかで最も重要な構成要素は、種子、ナッツ、果実、花粉とその他の植物性の素材で、いくつかの種は昆虫や小動物も食べる。またヒインコは花や柔らかい果実から蜜や果汁を採食することに特化している。ほとんどすべてのインコが木の洞(飼育下では巣箱)に巣をかけ、白い卵をうみ、晩成の雛を孵す。
現存する種類では、その大きさはアオボウシケラインコ(Buff-faced Pygmy-parrot)の10g以下、8cmからスミレコンゴウインコ(Hyacinth Macaw)の体長1m、フクロウオウム(Kakapo)の体重4kgにまで及ぶ。かれらは体長という項目に関して最も変化に富んだ分類目の鳥である。 並外れたインコとしては性的二型性のオオハナインコ(Eclectus、雄は緑色で雌は赤色である)、飛行せずレック型繁殖行動を行うフクロウオウムなどがあげられる。カカ、ミヤマオウム、テンジクバタンはとりわけ湾曲の強い上嘴をもつ。
分類タイハクオウム
Cacatua alba
(オウム科)ダルマインコ
Psittacula alexandri
(インコ科)フクロウオウム
Strigops habroptila
(フクロウオウム科)
2008年に発表された鳥綱169種の核DNAの分子系統推定では、スズメ目の姉妹群という解析結果が得られている[4]。
以下の分類は、IOC World Bird List (v 11.1) に従う[5]。和名は、山崎・亀谷(2019)に従う[3]。
オウム科 Cacatuidae
インコ科 Psittaculidae
ヨウム科 Psittacidae
フクロウオウム科 Strigopidae(ミヤマオウム属をNestoridaeとして分割する説もある)
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出典検索?: "オウム目" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年6月)
ワイオミング州ニオブララ郡のランスクリーク堆積から発見された一片の15mmの下嘴の破片(UCMP 143274)が最初のインコの化石で、およそ7000万年前の後期白亜紀のものであるといわれていた[6]。しかしその後の調査[7][8] でこの化石が鳥のものでないことがほぼ確実となり、caenagnathid?鳥のような嘴をもった飛行しない獣脚類恐竜に由来することが立証された。
現在では、一般にオウム目、あるいはそのいくつもの関連する鳥類の目を含む共通の祖先は、約6500万年前の白亜紀から第三紀の大絶滅イベントのころ、地球のどこかに現れたと推定されている。もしそうだとすれば、このときおそらく彼らはその形態学的固有派生形質を進化させていない。大ざっぱにいうなら現代の(必ずしも密接に関連があるというわけではないが)タチヨタカまたはガマグチヨタカに似た、未分化の樹上生活に適応した鳥だったのであろう。後述の古第三紀のインコ類も併せて参照されたい。
ヨーロッパは最初に一般にインコのものと認められた化石の出土した場所である。最初のものはMopsitta tantaの翼でデンマークで発掘され、年代は5500万年前までさかのぼる[9] 。当時の気候は熱帯気候で暁新世-始新世境界温暖化極大イベント(PETM)に一致する。
これに続く化石は始新世のころ、およそ約5000万年前のものである。複数のほぼ完全なインコ様の鳥の骨格がイングランドとドイツで発見されている[10]。多少不確実な部分もあるが、全般的に見てこれらは現代のインコの直系の祖先ではなく、北半球で進化したものの絶滅してしまった同族の系統であると見るべきである。これらはおそらくその祖先と現代のインコとを結ぶ"ミッシングリンク"ではなく、むしろインコやオウムと並行して進化したオウム目の系統であり、それ自身の独自の固有派生形質をもっていたのであろう。
Psittacopes (初期/中期始新世 ガイゼルタール、ドイツ) ? ベーサルか?
Serudaptus - pseudasturid または psittacid?
Pseudasturidae (おそらく正しくは Halcyornithidae)
Pseudasturides - 従来は Pseudastur
Quercypsittidae
Quercypsitta (後期始新世)
現代のインコの最も古い記録はおよそ2300万年から2000万年前にまでさかのぼり、これらもすべてヨーロッパで出土している。これに続く化石記録は - これもまた主にヨーロッパからであるが - 明瞭に現代のタイプのものであると識別できる骨格からなっている。南半球には北半球に匹敵するような興味深い時代に関する化石記録が存在せず、また2000万年前の中新世より古い時期の既知のインコ様の鳥の遺物も含まれていない。しかしながら、この点に関しては(インコ様のものとは対照的に)最初の明白なインコの化石が発見されており、その上嘴は現代のオウムのそれと見分けがつかない。