オイアクス
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オイアクス(古希: Ο?αξ, Oiax)は、ギリシア神話の人物である。ナウプリアの王ナウプリオスカトレウスの娘クリュメネーの子で、パラメーデース[1][2]、ナウシメドーンと兄弟[1]

オイアクスの兄パラメーデースはトロイア戦争のさい、オデュッセウスの姦計によって殺されたが、オイアクスは事の次第を船の櫂に刻みつけ、父ナウプリオスへの手紙として海に流した[3]。息子の死を知ったナウプリオスはトロイアギリシア軍のところにやって来て抗議したが聞き入れられなかったため、ギリシア軍に復讐しようとした。一説に、ナウプリオスが偽りの松明で帰国するギリシア軍の船団を難破させようとしているとき、オイアクスはアルゴスに行き、クリュタイムネーストラーアイギアレイアに、夫たちがトロイアから女を連れ帰って妻にするつもりだと讒言した。このためクリュタイムネーストラーはアイギストスと共謀してアガメムノーンを殺し、アイギアレイアはディオメーデースをアルゴスから締め出した[4]

またオイアクスは、クリュタイムネーストラーとアイギストスがオレステースに殺されたとき、オレステースをミュケーナイから追放しようとした[5]
系図

    ミーノース                  

                           

    カトレウス                  

                             
                        
アーエロペー アトレウス ナウプリオス クリュメネー アルタイメネース アペーモシュネー  
    
                                
                 
アガメムノーン メネラーオス パラメーデース オイアクス ナウシメドーン      



脚注^ a b アポロドーロス、2巻1・5。
^ アポロドーロス、3巻2・2。
^ エウリーピデース『パラメーデース』断片(断片588。アリストパネーステスモポリア祭の女』771行への古註)。
^ クレータのディクテュス、6巻2。
^ エウリーピデース『オレステース』432行-434行。

参考文献

アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)

『ギリシア悲劇全集12 エウリーピデース断片』、岩波書店(1993年)

『ディクテュスとダーレスのトロイア戦争物語 トロイア叢書1』岡三郎訳、国文社(2001年)

高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年)










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