エールフランス 447便2007年に撮影された事故機(F-GZCP)
事故の概要
日付2009年6月1日 (2009-06-01)
概要ピトー管への着氷による対気速度計の異常、副操縦士の操縦ミスによる失速、クルー・リソース・マネジメントの欠如
現場赤道付近の大西洋上
乗客数216
乗員数12
負傷者数0
死者数228 (全員)
生存者数0
機種エアバスA330-200
運用者 エールフランス
機体記号F-GZCP
出発地 アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港
目的地 パリ=シャルル・ド・ゴール空港
テンプレートを表示
エールフランス447便墜落事故(エールフランス447びんついらくじこ)は、2009年6月1日に発生した航空事故である。
アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港からパリ=シャルル・ド・ゴール空港へ向かっていたエールフランス447便が飛行中に失速して大西洋上に墜落し、乗員乗客228人全員が死亡した。この事故は、エアバスA330として最悪の事故である[1]。
自動操縦が解除されて機体が失速した際に、操縦士が本来行うべきごく初歩的な回復動作を誤ったことが主な原因[2]とされ、航空宇宙産業が著しく発展したはずの21世紀において、ヒューマンエラーが招いた大事故として知られる。 447便として運用されていたのは長距離路線用の双発ワイドボディ機のエアバスA330-200(機体記号:F-GZCP)で、初飛行は2005年2月25日で、総飛行時間は18,870時間であった。 447便は乗客216人、乗員12人を乗せ、現地時間の5月31日19時3分にブラジル・リオデジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港を出発した。同便はフランス・パリのシャルル・ド・ゴール国際空港に、現地時間の6月1日11時10分に到着する予定だった。 しかし、447便は協定世界時 (UTC)の6月1日2時14分頃、最後の交信を終えた後に消息を絶った。電気系統の異常を知らせる自動メッセージが同機から発せられた。当時、航路上では落雷を伴う乱気流が発生していた[3][4]ほか、同時間帯に現場付近を飛行していたTAMブラジル航空やエア・コメットの乗客や乗務員が「炎に包まれたもの」や「強烈な閃光」を機内から目撃しており、ブラジルやフランス、スペインなどの各軍隊が、消息を絶ったブラジル沿岸から北東約365kmのフェルナンド・デ・ノローニャ周辺で捜索を行った。
事故機に関する情報
事故機の経歴
乗務員
運航乗務員:3名(全て国籍はフランス)
機長:58歳・マーク・デュボア
副操縦士:32歳・ピエール=セドリック・ボナン
交代副操縦士:37歳・デイビット・ロベール
客室乗務員:9名
事故の経過事故機の飛行経路(予定されていた経路と消息を絶った地点)