エーベルスヴァルデ・トロリーバス
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エーベルスヴァルデ・トロリーバス
主力車両のトロリーノ18(ドイツ語版)(2012年撮影)
基本情報
ドイツ
ブランデンブルク州
所在地エーベルスヴァルデ
種類トロリーバス
路線網2系統[1]
開業1940年(現在の路線網)[2]
運営者バルニマー・バス有限会社(ドイツ語版)[2]
使用車両ソラリス・トロリーノ18(ドイツ語版)[2][3]
路線諸元
路線距離19 km[1]

路線図


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エーベルスヴァルデ・トロリーバス(ドイツ語: Oberleitungsbus Eberswalde)は、ドイツの都市・エーベルスヴァルデ市内に存在するトロリーバス2020年時点でドイツに残存する3つのトロリーバス路線の1つで、バルニマー・バス有限会社(ドイツ語版)(Barnimer Busgesellschaft、BBG)によって運営されている[2][4]
概要

エーベルスヴァルデで最初に営業運転を実施したトロリーバスは、1901年3月22日にアルセンプラッツ(現:カール=マルクス=プラッツ)からエーベルスヴァルデ駅を結ぶ路線であった。だが、当時のトロリーバスの技術が未発達の段階であった事から僅か数ヶ月で営業運転を中止する事態となり、車両や施設はデンマークへ譲渡された[2]

その後、1910年代に市営の発電所が完成したのを機にエーベルスヴァルデに路面電車を建設する計画が立ち上がったものの、増加する需要に対応できない可能性が指摘され、最終的にトロリーバスを再度導入する事が決定し、1940年11月3日から営業運転を開始した。その後、利用客の増加に対応するため1942年から東ドイツ時代の1985年まではトレーラーを連結する運用も存在したが、同年に営業運転を開始した連節バスへ置き換えられ姿を消している[2]

1901年に開通したトロリーバスは短命に終わった

再開業時に導入された車両(MPE-1)(1940年撮影)

2021年現在、エーベルスヴァルデ・トロリーバスは以下の2系統で運行している[2][5][1]

系統番号経路備考・参考
861Nordend - Brandenburgisches Viertel - Kleiner Stern[6]
862Ostend - Brandenburgisches Viertel - Kleiner Stern[7]

車両トロリーノ18(2013年撮影)

2024年現在、エーベルスヴァルデ・トロリーバスではソラリス/セゲレツ(SOLARIS / CEGELEC)が展開するノンステップ連節バスのトロリーノ18(ドイツ語版)が使用されている。これらは架線からの集電に加えて内蔵されているリチウムイオン充電池に蓄えられた電力でも走行出来る構造になっており、架線が存在しない区間(架線レス区間)でも温室効果ガスを排出すること無く営業運転が可能である[注釈 1]2010年から2012年に12両が導入された後、2023年にもトロリーバス車両の運用区間拡大に合わせて2両が増備されている[2][3][5][8]

この車両以前に使用されていた歴代の車両の一部についてはベルリン歴史交通保存協会(ドイツ語版)(Denkmalpflege-Verein Nahverkehr Berlin e.V.)による動態保存が実施されている。また、引退後他都市へ譲渡された車両も多く、トロリーノ18導入以前に使用されていた12両のノンストップ連接バスについては2011年から2012年にかけて全車ハンガリーブダペストへ譲渡されている[2][3][5]

過去の車両

シュコダ 9Tr
2016年撮影)

シュコダ 14Tr
2016年撮影)

イカルス/ガンツ 280.93
1990年撮影)

マン NGE 152 M17
2011年撮影)

脚注[脚注の使い方]
注釈^ エーベルスヴァルデ・トロリーバスは充電池を搭載し架線レス区間を走行する事を前提にしたトロリーバス車両がヨーロッパで初めて導入された路線である。

出典^ a b c “Technik & Innovationen”. Barnimer Busgesellschaft mbH. 2021年5月15日閲覧。


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