エヴェン
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エヴェンエヴェン族の女性
総人口
1万7000人
居住地域
ロシア17,000人(1989年)
言語
ロシア語エヴェン語サハ語
宗教
アニミズム正教会
関連する民族
エヴェンキネギダール
エヴェン人が生活する集落(2010年センサスより)

エヴェン(ロシア語: Эвены 、英語: Evens、中国語: 鄂?人、埃文[1]人)は、ツングース系民族の一つで、主にロシア国内の東シベリア北部地域(マガダン州カムチャッカ州北部・中部及びオホーツク海周辺)に居住する。また、ロシア国内のサハ共和国にはエヴェンの約半数が居住しており、その多くはサハ語を日常語としている。
概要

エヴェン人のロシアでの人口推移は以上の通りである。

エヴェン人は17世紀以来、ロシアではヤクート(サハ)による呼称であるラムート人として知られてきた。民族としての自称は地域によって異なり、エヴェン、オロルなどが存在したが、ソ連によって正式に「エヴェン」が民族名とされた。隣接するエヴェンキ人とは非常に共通点が多く、過去にはエヴェンキ人やエヴェン人がまとめて「ツングース人(もしくは北方ツングース)」と呼ばれることもあった。

エヴェン人の居住地は主にオホーツク海・北極海の沿岸部、カムチャッカ半島・北部ヤクーチアの山岳地帯などに分けられる。沿岸部の住民は海獣狩猟・漁労などを営む定住民であるのに対し、山岳部の住民は移動を伴うトナカイ放牧を営んでいる。

近年は、一部がロシア人との混血が進んでいる。

エヴェン人のY染色体ハプログループC2が74.2%、Nが12.9%である[2]
脚注[脚注の使い方]^ ?宏?(2007)《中国的?言》 商?印??
^ Tambets, Kristiina et al. 2004, The Western and Eastern Roots of the Saami?the Story of Genetic “Outliers” Told by Mitochondrial DNA and Y Chromosomes

参考文献

綾部恒雄『世界民族辞典』弘文堂、2000年

加藤九祚『北東アジアの民族学史の研究』恒文社、1986年

朝克(丸山宏・上野稔弘編訳)東北アジア研究シリーズB『ツングースの民族と言語』 東北アジア研究センター、2002年

関連項目

エヴェンキ

ヤクート族










ツングース系民族
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エヴェン

エヴェンキ系

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オロチョン

ネギダール


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ナナイ系

ナナイホジェン族 / ゴリド / サマギール)

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ウリチ

ウデヘ系

ウデヘ

オロチ

ターズ

満洲系

満洲族

シベ族


歴史上



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?婁 (定説無し)

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ドゥチェル(英語版)

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