エヴェンキ語
Эвэды? Evenki
話される国 中華人民共和国
ロシア
モンゴル
地域中国内モンゴル自治区、黒龍江省、モンゴルセレンゲ県、ロシア クラスノヤルスク地方
民族エヴェンキ
話者数約29,000人
言語系統アルタイ諸語?
ツングース語族
エヴェンキ語群
エヴェンキ語
表記体系キリル文字、ラテン文字、(IPA)、モンゴル文字
少数言語として
承認 サハ共和国
言語コード
ISO 639-1--
エヴェンキ語(エヴェンキご、エヴェンキ語:Эвэды? турэ?н、ロシア語:Эвенкийский язык)あるいはエウェンキ語(中国語:鄂温克?、.mw-parser-output .pinyin{font-family:system-ui,"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}.mw-parser-output .jyutping{font-family:"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}?音: ew?nkey?)は、エヴェンキ族が話す言語。ツングース諸語ではシベ語と並んで話者の最も多い言語で、話者は約2.9万人。エヴェンキ族の居住地域はロシア、中華人民共和国、モンゴルの3ヶ国に跨る。このうち中国国内のエヴェンキ語をソロン語として別個に考える立場もある[1]。
1930年代以前は現在のエヴェン語と併せてツングース語と呼ばれていた。エヴェンキ(?w??k?)とは動詞「降る」?w?-の後に名詞から動詞を派生する接尾辞?k?がついたもので、「降りた者」を意味する。これは「高い山の森林から降りてきた人たち」「山林から平原へと降りてきた人たち」という意味である[2]。
エニセイ川以東でバイカル湖以北に居住する人々はエヴェンキ(Эвэнки)と自称する。バイカル湖以西の高地に住む人々はオロチョン(Эвэнки、意味は“オルホン川の人々”或いは“馴鹿の飼育を生業とする人々”)と自称する。ブリヤート共和国一帯に住む遊牧民は“ムルチェン”(Морчэн、意味は“馬上の人々”)と自称する。ビュリュイ川流域に住む人々は“ビラルチェン”(Бирарчэн、意味は“川の人”)と自称する。中国、ロシア国内のオロチョンの言語とエヴェンキ語の東部方言について類似がみられる。北京当局はオロチョン族はエヴェンキ族から独立した民族で、オロチョン語はエヴェンキ諸語の一つとし、ロシア当局は二つは同一民族、同一言語、オロチョン語はエヴェンキ語のオロチョン方言(Орочонский диалект)としている。
話者は中国内モンゴル自治区エヴェンキ族自治旗、フルンボイル市、黒龍江省訥河市、モンゴルセレンゲ県、ロシアクラスノヤルスク地方等に分布する。中国、モンゴル国内のエヴェンキ語は中国語、モンゴル語、満洲語よりの借用語が多い。清朝時代には清朝はソロン人(他にダウール族、ホジェン族も含む)の満州族化を企図したことがあった。現在のエヴェンキ族の言語においての漢族化の程度は他のいくつかの少数民族(ダウール族、満洲族、満洲のシベ族)と比べて相対的に低く、2000年時点では約3万人[注釈 1]のエヴェンキ族中で61.5%に当たる18,500人の人々がエヴェンキ語を使用している[3]。