エンプティ・マン
The Empty Man
監督デヴィッド・プライアー
『エンプティ・マン』(The Empty Man)は2020年のアメリカ合衆国のホラー映画。監督はデヴィッド・プライアー、出演はジェームズ・バッジ・デールとマリン・アイアランドなど。カレン・バン(英語版)とヴァネッサ・R・デル・レイが2014年より発表しているグラフィックノベル『The Empty Man』を原作とし、米国の地方を舞台に謎の男「エンプティ・マン(無の男)」をめぐる騒動と、次々と起きる悲劇を描いたオカルトホラー。
日本において本作は劇場公開されなかったが、20世紀スタジオ ホーム エンターテイメント(ウォルト・ディズニー・ジャパン)が2021年6月9日よりデジタル配信を開始した[注 1][4]。 1995年、米国人のポールは仲間たちとブータンでトラッキングを行い、岩の裂け目に転落した。地底で、500年間封じられていた「得体の知れないもの」を呼び覚ましてしまうポール。 ジェームズには、未亡人のノラと娘のアマンダという友人がいた。 ジェームズに、現実世界についての自説を語るアマンダ。この世の全てはまぼろしで、古来より、別の世界から送電線のように送られて来た思考が、人間や世界を形作っているに過ぎないというのだ。 儀式に参加した高校生たちの自殺体を発見するジェームズ。現場には「”無の男”がさせた」と書き置きが残されていた。しかし、アマンダだけは見つからない。 アマンダが関わっていた「ポンティフェックス(大神官)研究所」というカルト教団を調べ始めるジェームズ。 ポールに代わり、人々にパワーを伝える新しい感染源が必要だと話すアマンダ。そのためにジェームズを造ったと。 抗いきれずに、「得体の知れないもの」を受け入れるジェームズ。ポールは死に、新しい「無の男」に信者たちはひれ伏した。 2016年2月9日、20世紀フォックスがグラフィックノベル『The Empty Man』の映画化権を獲得したと発表した[5]。7月7日、ジェームズ・バッジ・デールの出演が決まったと報じられた[6]。8月31日、本作の主要撮影がイリノイ州エドワーズビル
ストーリー
23年後。元警察官のジェームズは、妻子を交通事故で亡くした心の傷を抱え、抗うつ剤に頼ってひっそり暮らしていた。
翌日、アマンダが失踪した。独自にアマンダを探し始めるジェームズ。アマンダと仲間の高校生たちは二日前に、都市伝説の「無の男(エンプティ・マン)」を呼び出す儀式を行っていたいう。
研究所の教義は、精神世界の統合だった。あらゆる境界を消し去り、現実は無に帰し、大量虐殺によって果て無き混沌だけが残る。教義を達成するために外の世界からパワーを受信し、送電線のように信者に伝えているのは、23年前にブータンで遭難したポールだった。
ポールは遭難以来ずっと昏睡状態で、命が尽きかけていた。ポールが入院する集中治療室で、アマンダを見つけるジェームズ。
時間をかけて十分に集中すれば肉体をも生み出せる。アマンダは元警官というプロフィールを組み立て、死んだ高校生たちのエネルギーを使って集中することで、三日前にジェームズという男を作り出したのだ。妻子を亡くしたというジェームズの負の記憶は、事件にのめり込むための「作られた動機」だった。
キャスト
ジェームズ・ラソンブラ: ジェームズ・バッジ・デール
ダヴァラ・ウォルシュ: サマンサ・ローガン
アーサー・パーソンズ: スティーヴン・ルート
ブランドン・マイバム: ジョエル・コートニー
ノラ・クエイル: マリン・アイアランド
ポール: アーロン・プール(英語版)
トゥルパ: アダム・ファーガソン
ダンカン・ウェスト: オーウェン・ティーグ
グレッグ: エヴァン・ジョニカイト(英語版)
アリソン・ラソンブラ: ターニャ・ヴァン・グラーン(英語版)
ヴィリアーズ刑事: ロン・カナダ
ギャレット: ロバート・アラマヨ(英語版)
ジ・エンティティ: ロバート・クーツ
ジ・エンティティ: ブライアン・スティール(英語版)
製作・音楽