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セバスティアーノ・リッチ
エンデュミオーン(古希: ?νδυμ?ων, Endymi?n)は、ギリシア神話に登場する人物である。長母音を省略してエンデュミオン、英語読みでエンディミオンとも表記される。エーリス地方の王。美男子として知られ、月の女神セレーネーとの悲話で有名である。 エンデュミオーンは、ゼウスの息子アエトリオスとアイオロスの娘カリュケーとの息子、あるいはゼウスの息子とされる[1]。妻は水のニュンペーあるいはイーピアナッサ[2]、またあるいはアステロディアとも、アムピクテュオーンの子イトーノス エンデュミオーンはテッサリアー地方からアイオリス人を率いてエーリス地方に到達し、エーリス王となった。息子達には王位を競技によって争わせ、次の王位についたのはエペイオスであった[3]。また、オリュンピアからクレータ王クリュメノスを追い払って、その王位も奪った。 ルキアーノスの『神々の対話』によると、セレーネーはある日、山で寝ていたエンデュミオーンの美しさに魅了されて恋に落ちた。それ以来、セレーネーは地上で眠るエンデュミオーンを空の上から眺め、ときには地上に降りて、エンデュミオーンが目を覚まさないようにそっと爪先で近づき、眠っている顔を間近で見つめるという[5]。しかし不死の神とは異なり、老いていくエンデュミオーンに耐えきれなくなった彼女は、ゼウスに彼を不老不死にするように頼んだ。ゼウスはその願いを聞き入れ、彼を永遠の眠りにつかせた(一説によればセレーネー自身が行ったともされる)。以降、毎夜セレーネーは地上に降り、眠るエンデュミオーンのそばに寄り添っているという。 エンデュミオーンが眠る場所は通常ペロポネーソスとされるが、一説によれば小アジアのカーリア地方のラトモス山とされる[6][7]。そのため、エンデュミオーンの墓はエーリス地方とラトモスの両方にあった。カーリア地方のヘーラクレース山の人々は、彼のためにラトモス山に神殿を建てた。また、セレーネーとアルテミスが同一視されるようになってからは、恋の相手はアルテミスとされるようにもなった。一説にはゼウスによって天界に連れて行かれたエンデュミオーンはヘーラーに恋をしたり、そしてヘーラーの似姿を作った雲に惑わされることで冥府に落された(一般的にはイクシーオーンについての神話である)[8]。
神話
家族構成
栄光
悲恋
系図
アイトーロス パイオーン アミュターオーン エペイオス
プレウローン カリュドーン アイオリアー ヒュルミーネー ポルバース
アゲーノール エピカステー プロートゲネイア アレース アクトール
ポルターオーン アポローン デーモニーケー アレース オクシュロス エウリュトス(モリオネ) クテアトス(モリオネ)
アグリオス ストラトニーケー メラネウス テスティオス エウエーノス モーロス ピュロス タルピオス アムピマコス
テルシーテース エウリュトス イーダース マルペーッサ