『エンタープライズ』は、『スタートレック』を原作とするSF・ロールプレイングゲーム。多摩豊によってデザインされ、1983年にツクダホビーよりボックス版にて発売された。日本における最初期のテーブルトークRPGである。 『スタートレック』を原作として、惑星などを舞台に探索と戦闘を行なうSF・テーブルトークRPGである。宇宙空間、宇宙船、宇宙戦闘機などを扱うルールは用意されていない。 マスターキャラクターと遭遇したときに、戦闘を行なうばかりでなく、交渉によって味方にすることのできるシステムが特徴となる。 1983年に発売された日本における最初期のテーブルトークRPGであり、ツクダホビーの製品番号は「HG-014-R」。1984年発売の『ローズ・トゥ・ロード』(HG-030-R)や『スタークェスト』(HG-032-R)よりも早くに発売された作品である。 行為判定はパーセンテージロールに属する。サイコロとして100面ダイス1個(1D100)を使用する。 交渉は、出会ったマスターキャラクターに対して話しかけ、味方にする行為である。交渉の態度は「優位」「対等」「だます」の3種類から選択される。プレイヤーキャラクターとマスターキャラクターのアライメントを表に照らし合わせ、正解となる態度がひとつだけ決定される。交渉の態度が正解であれば、さらに指定された行為判定を行ない、これにも成功すればマスターキャラクターを味方にすることができる。 例えば、プレイヤーキャラクターがLG(ロジカルグッド)であり、マスターキャラクターがEB(エモーショナルバッド)であれば、交渉の態度は「だます」が正解となる。それから成功率30%の判定を行ない、成功すれば味方にすることができる。 能力値とは、キャラクターの基本的な能力を表す数値である。ST(体力)・DX(器用さ)・IQ(知力)・CH(カリスマ)・LU(運)の5種類がある。 人種とは、キャラクターがどの星の異星人であるかを示す要素である。アンドリア人・タロス人・ロミュラン人・メトロン人・優勢人間・オルガニア人・クリンゴン人・メデューサ人・メルコト人・テラライト人・セイサス人・ゴーン人・M13モンスター・ボルタ人・バルカン人の15種類がある。「スタートレックに登場した異星人の一覧」も参照 アライメント(性格)とは、キャラクター同士が遭遇する際に、交渉結果を決める基準となる要素である。LG(ロジカルグッド)・LB(ロジカルバッド)・N(ニュートラル)・EG(エモーショナルグッド)・EB(エモーショナルバッド)の5種類がある。 スペシャルアビリティー(特殊能力)とは、キャラクターが学習や訓練によって習得した能力である。メカニックリペア―・メディカルタレント・サイエンスタレント・PSYタレントの4種類がある。それぞれのアビリティーは、対応する能力値の数値によって成功率が決定される。
概要
システム
行為判定
交渉
キャラクター
能力値
人種
アライメント
スペシャルアビリティー
世界設定「スタートレック」を参照
製品一覧
エンタープライズ
基本ルールブック。1983年にツクダホビーからボックス版にて発売。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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