エレクテウス(古希: ?ρεχθε??, Erechtheus)は、ギリシア神話の人物である。アテーナイ王パンディーオーンとその母の姉妹ゼウクシッペーの間にできた息子。兄弟姉妹に悲惨な運命を辿ったプロクネーとピロメーラーや、ブーテースがいる。ディオゲネイアの娘プラークシテアーと結婚し、子供にオーレイテュイア、プロクリス、ケクロプス、クレウーサ、クトニアーがいる。クレウーサはクスートスと、クトニアーはブーテースと、プロクリスはケパロスと結婚した。
父のパンディオーンから受け継いだ権力を分割するにあたり、エレクテウスは政治権力を、ブーテースはアテーナーとポセイドーンの神官職の権利を得た。それらは子孫にも受け継がれた。
後にエレウシース人と戦争が起きた。勝利を獲る方法を神託に問うたところ、娘の一人を殺すように言われた。それに従い最年少の娘を殺すと、他の娘も自害した。戦争が始まると、エレウシース側について戦ったエウモルポスを殺した。彼はキオネーとポセイドンの息子で、エレクテウスのひ孫にあたる。しかしポセイドンによりエレクテウスの家は破壊された。
系図 ピロメーラー プロクネー テーレウス
ケパロス プロクリス オーレイテュイア ボレアース ケクロプス クスートス クレウーサ オルネウス メーティオーン クトニアー ブーテース
クレオパトラー カライス ゼーテース パンディーオーン アカイオス
参考文献
アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
オリュンポス神
オリュンポス
十二神
ゼウス
ヘーラー
アテーナー
アポローン
アプロディーテー
アレース
アルテミス
デーメーテール
ヘーパイストス
ヘルメース
ポセイドーン
ヘスティアー
(ディオニューソス)
下位神
アスクレーピオス
エイレイテュイア
イーリス
ヘーベー
ヘーラクレース
ハルモニアー
ムーサ
カリオペー
クレイオー
エウテルペー