エル・ピナカテ・イ・グラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保護区
Reserva de la Biosfera El Pinacate y Gran Desierto de Altar
IUCNカテゴリVI(資源保護地域)
エル・エレガンテ・クレーターとピナカテ火山
メキシコ内の位置
地域ソノラ州(メキシコ)
最寄りプエルト・ペニャスコ
エル・ピナカテ・イ・グラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保護区(スペイン語: Reserva de la Biosfera El Pinacate y Gran Desierto de Altar)はメキシコのユネスコの生物圏保護区の一つであり[2]、UNESCOの世界遺産リストにも登録されている[1]。その名前(「エル・ピナカテとアルタル大砂漠」の意味)が示すように、エル・ピナカテ(英語版)(ピナカテ火山)とアルタル大砂漠(英語版)を主たる対象としている。
カリフォルニア湾の東、メキシコ北西部に位置するこの生物圏保護区があるアルタル大砂漠は北米4大砂漠の一つであるソノラ砂漠に含まれており[3]、南はプエルト・ペニャスコ(英語版)市、北はアメリカ合衆国のアリゾナ州に挟まれている。宇宙からも見える北米の特徴的な地形の一つで、地形の主要部分を占めるサンタ・クララ火山群には(エル・)ピナカテ、カーネギー(Carnegie)、メディオ(Medio)という3つの峰がある。
地域内には540種の植物が生育し、40種の哺乳類、200種の鳥類、40種の爬虫類のほか、両生類や淡水魚も生息している[4][5]。その中には、固有種のソノラプロングホーン(英語版)(プロングホーンの亜種、絶滅危惧種)や、ビッグホーン、アメリカドクトカゲ、サバクゴファーガメ(危急種)などが含まれる[6]。
その面積は7,146 km2で[7]、メキシコのアグアスカリエンテス、コリマ、モレロス、トラスカラの各州の面積よりも大きい。その管理はメキシコ連邦政府、とりわけ天然資源・環境省(英語版)が担当し、ソノラ州政府や先住民族のトホノ・オ=オダムとも協力している。 エル・ピナカテ・イ・グラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保護区は、楯状火山の存在や、それを取り囲み、形を変化させ続ける砂丘群の広大な地域、さらにはマール・クレーターの突出した集中度といった独特の自然的・生物学的特色で知られている。砂砂漠のアルタル大砂漠の刻々と姿を変えるその砂丘は、高さ200 mにもなる[3]。ピナカテの山々が備えているのは、造山運動の特質、噴火による花崗岩の生成物[1]、美的に優れた色彩を形成する砂、火山灰、さらにはエル・エレガンテ
地形