1968年のテレビ番組「ELVIS」とは異なります。
エルヴィス
Elvis
シドニー・プレミア上映会場に設置されたタイトルロゴ
監督バズ・ラーマン
脚本バズ・ラーマン
クレイグ・ピアース
サム・ブロメル
ジェレミー・ドネル
『エルヴィス』(Elvis)は、2022年のアメリカ合衆国の伝記映画。エルヴィス・プレスリーの生涯を描いている。監督はバズ・ラーマン、出演はオースティン・バトラー、トム・ハンクスなど。バトラーがプレスリーを演じる[6]。
長年ラッド・カンパニー(英語版)の創業者を担当していたアラン・ラッド・Jr(英語版)は同年3月2日に死去したため、この作品を彼に捧げている[7][8]。
ストーリー「エルヴィス・プレスリー」も参照
1997年。エルヴィス・プレスリーの元マネージャーであるトム・パーカー大佐は、脳卒中で死の床に就きながら、エルヴィスとの日々を追憶して行く。
1954年、カントリー歌手のマネージャーだったパーカーは、ツアー先で新人歌手のエルヴィスと出会った。化粧をし、腰をくねらせて踊る若者に、女性ファン達は熱狂した。人種分離が合法化されていた当時のアメリカでは、黒人歌手と白人歌手では歌唱法も違ったが、黒人居住区で育ったエルヴィスは、黒人のように歌える白人だったのだ。
エルヴィスの才能に目を付け、専属マネージャーとなるパーカー。パーカーの手腕で、エルヴィスはロックンロールの王者の座に登り詰めた。大豪邸を購入し、家族やスタッフを住まわせるエルヴィス。だが、卑わいなエルヴィスのスタイルは"骨盤ダンス""黒人の真似"と揶揄され、白人の権力者たちから敵視された。踊らずに歌う約束で立ったコンサートで反抗的に歌い踊り、逮捕されるエルヴィス。刑務所送りを回避する為にパーカーは、徴兵令に応じてエルヴィスを入隊させた。
2年間の兵役を終え、映画に主演するも評判の悪いエルヴィス。そこへパーカーが、ラスベガスでの豪華ショーの企画を持ち込んだ。1970年、白いジャンプスーツ姿でステージに立ち、大喝采を浴びるエルヴィス。だが、舞台外でのエルヴィスは麻薬に溺れ、結婚生活も破綻した。稼ぎの50%を搾取し、口実を設けて海外公演を妨害し続けるパーカー。実はパーカーには海外に出られない事情があった。オランダからの密入国者のパーカーは、大佐という肩書きも、名前すら詐称だったのだ。
パーカーとの縁を切ろうとするエルヴィス。だが、贅沢三昧を続けて来たエルヴィスは、パーカーから多額の借金をしており、返済を迫られれば破産は免れなかった。パーカーの言いなりに5年目のラスベガス・ショーを契約するエルヴィス。その後、激太りしたエルヴィスは、1977年に42才で心臓発作により急逝した。
パーカーはエルヴィスの死後に裁判でマネージャーとしての悪事を暴かれ、ギャンブル癖により財産を散財して亡くなった。 ※括弧内は日本語吹替[9]。
キャスト
エルヴィス・プレスリー:オースティン・バトラー(小野大輔)
若い頃のエルヴィス・プレスリー:チェイトン・ジェイ
トム・パーカー大佐:トム・ハンクス(江原正士)
プリシラ・プレスリー:オリヴィア・デヨング(井上麻里奈)
グラディス・プレスリー:ヘレン・トムソン
ヴァーノン・プレスリー:リチャード・ロクスバーグ(中根徹)
ミニー・メイ・プレスリー:リズ・ブラッケット
B.B.キング:ケルヴィン・ハリソン・Jr
ハンク・スノウ(英語版)?デビッド・ウェナム
ジミー・ロジャーズ・スノウ:コディ・スミット=マクフィー(白石兼斗)
ジェームズ・イーストランド(英語版)上院議員:ニコラス・ベル
ジェリー・シリング(英語版):ルーク・ブレイシー(英語版)
スティーヴ・ビンダー:デイカー・モンゴメリー
トム・ディスキン:レオン・フォード(英語版)
アーサー・”ビッグ・ボーイ”・クルーダップ:ゲイリー・クラーク・Jr(英語版)
シスター・ロゼッタ・サープ:ヨラ(英語版)
ディクシー・ロック:ナターシャ・バセット(英語版)
スコティ・ムーア:ゼイヴィア・サミュエル
ビル・ブラック:アダム・ダン
リトル・リチャード:アルトン・メイソン(英語版)
ビッグ・ママ・ソーントン:ションカ・デュクレ
シルヴィア・シェムウェル:シャロン・ブルックス
さらに、ジョシュ・マッコンヴィル(英語版)とケイト・マルバニー(英語版)はサン・レコードのサム・フィリップスとマリオン・ケイスカー(英語版)をそれぞれ演じ、クレ・モーガンはマヘリア・ジャクソンとして登場する。
製作
プリプロダクション・キャスティング