エルフ・アキテーヌ
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エルフ
Elf Aquitaine

種類国営企業(1996年以前)
本社所在地 フランス
パリクールブヴォア
設立1965年
業種石油
事業内容石油の開発および生産
燃料の供給や精製、販売および輸送
所有者トタルエナジーズ
主要株主フランス政府
関係する人物シャルル・ド・ゴール
特記事項:2000年にトタルの燃料ブランドとなる。
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エルフ・アキテーヌ (Elf Aquitaine) は、フランス石油会社。

現在はトタルエナジーズの燃料ブランドとなっている。
概要

ERAPであった1970年に、国策としてアンタール(フランス語版)(英語版)を支配下に置くための大規模な事業再編を経験している。

中東に対してはイラン革命以前から資本関係を築いていた。スペインの多国籍石油トラストCEP(Compania Espanola de Petroleos)を傘下に収めてから石油メジャーらしくなって、1991年ニューヨーク証券取引所に上場した。1993年には当時のイラク指導者サッダーム・フセインからイラクの油田に関して独占契約を与えられた。1996年フランス政府が保有株式を売却し黄金株を保有した。2000年にトタルフィナと合併しトタルフィナエルフとなり、そのまま2003年にトタルと改名した。エルフは現在トタルの1ブランドである。
国土の有効活用

シュルンベルジェの活躍した戦間期に油田開発が奨励された。エルフ・アキテーヌは三つの石油会社を起源とする。

Regie Autonome des Petroles (RAP, founded in 1939)

Societe Nationale des Petroles d'Aquitaine (SNPA, founded in 1941)

Bureau de Recherches de Petroles (BRP, founded in 1945)

RAPは、1939年アキテーヌ地域圏のサン=マルセでガス田を発見した。SNPAは1951年にピレネー=アトランティック県の大油田(Lacq)を発見。BRPは1956年イナメナスとハッシ・メサウド(Hassi Messaoud)の油田を見つけた。これまでアルザスロレーヌといった北東地域ばかりを開発してきた国策は大転換、戦後にフランスのあらゆる産業分野で国土の有効活用が進んだ[1]

1965年12月、RAPとBRPは Entreprise de Recherches et d'Activites Petrolieres (ERAP) を形成するために合併した。ERAP は子会社として SNPA 、Union Generale des Petroles (UGP)、および Union Industrielle des Petroles (UIP) を所有した。結果として新会社は油田開発、原油生産からガソリンスタンドまで、石油ビジネスの全ての課程における資産を所有、垂直統合を達成した。

1967年4月28日、ERAPの異なるブランドおよび製品はエルフ (Elf) に統一された。
ポンピドゥーの采配

1970年、富裕層の利権であるアンタールをERAPが支配する形をとるため、以下の事業再編がなされた。

ウォルムズ銀行の産業部門Societe francaise de transports petroliers に政府が30%参加。

ERAPがペシェルボンに参加。ペシェルボンは200家族の利権だった[2]

これまでペシェルボンが元々ソカンタール(アンタールの持株会社)を支配していた。そこへ政府、ERAP、フランス石油(トタル本流)、シェブロンテキサコが一斉にソカンタールへ参加。

ただし、フランス石油はペシェルボンやウォルムズのSFTP などの株式を一定数手放す。[3]

1973年、ERAPが直属の子会社としてサノフィを設置した。サノフィは製薬分野における投資持株会社となった。

1976年、ERAP は Antar Petroles de l'Atlantique と合併、Societe Nationale Elf Aquitaine (SNEA) となった。

SNEAは後にエルフ・アキテーヌ (Elf Aquitaine) と改名した。イラン革命のとき、エルフ・アキテーヌはイラン国営石油会社(National Iranian Oil Company)に対して、サソール(Sasol)の保有高52.5%には及ばないとしても主要株主であった。
脚注^ 膨大な開発利益が対外債務の返済に貢献した。南部(というより地中海南北両岸)の開発が進むにつれ北部にも耕地を確保しなければならなくなり、北部では政策により小作地が大規模に統合されていった。
^ 1928年にシュルンベルジェが採掘権を地主から取得。ほどなくウォルムズ・ロスチャイルドがペシェルボンへ資本参加した。
^ G. Vidalenche, "ANTAR sous le controle Elf-Erap", La Vie Francaise, 27 Mars 1970, p.22.

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